ホームIMICライブラリMMWR抄訳2012年(Vol.61)防接種情報システムの進歩-アメリカ、2010年
2012/06/29Vol. 61 / No. 25
MMWR61(25):464-467
Progress in Immunization Information Systems - United States, 2010
予防接種情報システム(IIS)は予防接種に関するデータを収集、統合し、効果的な接種戦略を計画し、予防接種プログラムのレベルを向上させるものであり、ワクチン接種率の増加に利用される。Healthy People 2020では6歳未満の小児におけるIISベースの予防接種記録収集率の目標値は95%以上とされており、CDCはこの目標達成のため国内50州と5都市およびDC(計56ヵ所)のIIS年次報告(IISAR)の分析を行っている。今回、2010 IISARデータのうち、マサチューセッツ、ニューハンプシャー州を除く54ヵ所のデータ分析の結果、6歳未満の小児のIIS参加率は2006年:63%から2010年:82%と年平均4.8%増加し、2010年におけるIIS参加率は、24ヵ所(44%)にて95%以上、14ヵ所(26%)にて80~94%であった(分析対象:1,880万人)。2010年、IISに参加する医療提供機関は公立:11,536、民間:36,512ヵ所であり、2006年(公立:6,745、民間:27,894)に比べ増加していた。また、CDCはVaccine Tracking System (VTrckS)と呼ばれる追跡システムを確立、webを通じ自由にアクセスすることが可能であり、ワクチン提供者と情報交換を行うとともにワクチンのオーダーも可能である。2010 IISARでは38/52(73%)がVTrckSの質問に応答しており、うち32ヵ所(84%)では12ヵ月以内にこのシステムの機能を実施する予定である。
Copyright © 2013 International Medical Information Center. All Rights Reserved.