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MMWR抄訳

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2010/12/24Vol. 59 / No. 50

MMWR59(50):1637-1641
Update on Cholera - Haiti, Dominican Republic, and Florida, 2010

コレラに関する最新情報-ハイチ、ドミニカ共和国、フロリダ、2010年

2010 年10月21日、Haitian National Public Health Laboratoryはコレラのアウトブレイクを確認した。その後アウトブレイクは11月19日までに全国に拡大し、12月17日までのコレラ患者数は 121,518例、そのうち63,711例が入院し、2,591例が死亡した。さらに、11月6日までに近隣のドミニカ共和国とアメリカのフロリダ州でもコレラ患者が確認された。この報告はドミニカ共和国とフロリダ州で確認されたコレラ患者の概要を述べ、医師に向けた旅行関連コレラ患者の管理に関する推奨を示す。ドミニカ共和国では、2010年10月24日にコレラ様疾患の強化サーベイランスと検査による確定診断を開始した。12月18日までに399例のコレラ疑い例が報告され、327例で検査を行い、59例でVibrio choleraO1 血清型Ogawaが確認された。確定例3例はハイチからの輸入感染であり、残り56例は地域での伝播による感染例であった。59例中46例(78%)が入院したが、死亡例は確認されておらず、二次的拡大は現時点で制限されている。フロリダ州では、12月18日までにコレラ疑い例13例の検査を行い、5例 (女性:4例、年齢範囲:9~84歳)の便検体からV. choleraeO1 Ogawaが分離された。5例全てが10月23日~11月29日にハイチ内、あるいはハイチからフロリダへの到着時に発症し、4例は入院した。全例が静注による補液と抗生物質の経口投与を受けた。家庭内接触者への伝播は報告されていない。ドミニカ共和国の確定例4例とフロリダ州の5例全例の分離菌の特徴を CDCで調査した結果、全て毒素産生性V. choleraeO1 血清型Ogawa、生物型El Torであり、パルスフィールドゲル電気泳動パターンはハイチでのアウトブレイク株と一致した。今後もアメリカやドミニカ共和国、その他の地域においてハイチからの旅行者がコレラを発症する可能性がある。コレラ流行地域から帰宅後5日以内に水性下痢が出現した旅行者は、医療機関を受診し旅行歴を報告するべきである。また医師は下痢患者の診察時に最近の旅行歴を尋ね、コレラが疑われた場合にはすぐに水分補給を開始し、V. cholerae培養のため便を採取し、保健所に報告する必要がある。

References

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