一般財団法人 国際医学情報センター 信頼できる医学・薬学・医療情報を適切に提供することによって健康社会に貢献します。

一般財団法人 国際医学情報センター

IMICライブラリ IMIC Library

ホームIMICライブラリMMWR抄訳2010年(Vol.59)髄膜炎菌の職業的伝染-カリフォルニア州、2009年

MMWR抄訳

rss

2010/11/19Vol. 59 / No. 45

MMWR59(45):1480-1483
Occupational Transmission of Neisseria meningitides- California, 2009I

髄膜炎菌の職業的伝染-カリフォルニア州、2009年

2009 年12月11日、California Department of Public Health(CDPH)は髄膜炎菌疾患の職業上接触による二次症例(警察官および呼吸療法士)の調査を開始した。12月3日、36歳の男性(発端患者) の家族から連絡を受けた4名の警察官が吐しゃ物を喉に詰まらせて意識を失っている男性を発見、警察官のひとり(PO1)が男性の向きを変え気道を確保した。その後、救急医療隊員と消防士が到着し、PO1はすぐにその場を離れた。発端患者は病院Aの救急外来に搬送され、気道吸引および気管挿管とセフトリアキソンの投与と血液培養検査が行われ、ICUに収容された。ICUではピペラシリン、タゾバクタム、レボフロキサシン、セフトリアキソン、バンコマイシンが投与された。12月4日、脳脊髄液(CSF)および血液検体よりグラム陰性双球菌が検出され、6日に血液検体から、7日にはCSF検体からN.meningitidisが検出されたため、7日に病院Aから地域の保健局へ髄膜炎菌疾患の確診例として報告された。この男性は20日間入院し、23日にリハビリ施設へ転院した。12月5日、PO1(30歳男性)は喉の痛みと悪心、発熱を伴う筋肉痛および嘔吐を来し、9日に近医を受診したが、発端患者との接触が確認されたため、病院Bの救急外来を受診した。10日、血液およびCSF検体からグラム陰性双球菌が検出されたため、病院Bは保健局へ報告、翌日、N.meningitidis陽性が確認され、5日間の入院の後、 14日に退院した。また、12月8日、病院Aにて男性患者の気道吸引と気管挿管を行った呼吸療法士(RT1、47歳男性)が脱力感、寒気、疲労感を来し、 10日、救急車にて病院Cへ搬送された。11日に血液およびCSF検体よりグラム陰性双球菌が検出され、翌日、N.meningitidis陽性が確認されたため、病院Cから保健局へ報告され、11日間の入院の後、21 日に退院した。12月11日、CDPHはこれらの患者と職業上接触のあった23名(警察官:4、消防士:3、救急医療隊員:2、医療従事者:14) を対象に追跡調査を行い、16名に対し曝露後予防(PEP)が行われた。また、PO1およびRT1は無防備での呼吸器エアロゾルまたは分泌物への曝露による感染であると判断され、個人防護具(PPE)の装着の重要性が示唆された。

References

  • CDC. Prevention and control of meningococcal disease: recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP). MMWR 2005;54(No. RR-7).
  • Council of State and Territorial Epidemiologists. Public health reporting and national notification for meningococcal disease (09-ID-42). Atlanta, GA: Council of State and Territorial Epidemiologists; 2009. Available at <http://www.cste.org/ps2009/09-id-42.pdf>. Accessed November 10, 2010.
  • CDC. 2007 Guideline for isolation precautions: preventing transmission of infectious agents in healthcare settings. Atlanta, GA: US Department of Health and Human Services, CDC; 2007. Available at <http://www.cdc.gov/ncidod/dhqp/pdf/guidelines/isolation2007.pdf>. Accessed November 10, 2010.
  • Popovic T, Schmink S, Rosenstein NA, et al. Evaluation of pulsed-field gel electrophoresis in epidemiological investigations of meningococcal disease outbreaks caused by Neisseria meningitides serogroup C. J Clin Microbiol 2001;39:75-85.
  • Maiden MC, Bygraves JA, Feil E, et al. Multilocus sequence typing: a portable approach to the identification of clones within populations of pathogenic microorganisms. Proc Natl Acad Sci USA 1998;95:3140-5.
  • CDC. Nosocomial meningococcemia-Wisconsin. MMWR 1978;27:358-63.
  • Gehanno JF, Kohen-Couderc L, Lemeland JF, Leroy J. Nosocomial meningococcemia in a physician. Infect Control Hosp Epidemiol 1999;20:564-5.
  • Petsas A, Sharma A, Aghadiuno O, Abid M, Paranthaman K. A secondary case of meningococcal disease in an ambulance worker, Berkshire, November 2007. Euro Surveill 2008;13:1-2.

このコンテンツに「いいね」する

ページトップへ

一般財団法人 国際医学情報センター

〒160-0016 
東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館
TEL:03-5361-7080 (総務課)

WEBからのお問い合わせ

財団や各種サービスについてのお問い合わせ、お見積もりのご依頼、
サービスへのお申し込みはこちらをご覧ください。

お問い合わせ