ホームIMICライブラリMMWR抄訳2010年(Vol.59)致死的な事故を起こした16、17歳ドライバー-アメ・・・
2010/10/22Vol. 59 / No. 41
MMWR59(41):1329-1334
Drivers Aged 16 or 17 Years Involved in Fatal Crashes - United States, 2004-2008
アメリカにおける10代の死因の第1位は自動車事故であり、約1/3を占めている。2004~2008年のFARS(Fatality Analysis Reports System)データでは、この期間、16または17歳のドライバー9,644名が致死的な事故(以下、“事故”という)を9,494件起こしており、これらの事故により11,019名が死亡、うち4,071名(37%)が16または17歳のドライバー、3,428名(31%)がその同乗者、1,987名 (18%)は他の車のドライバー、805名(7.3%)は他の車の同乗者、728名(6.7%)は歩行者や自転車に乗っていた人であった。事故は単独事故が4,705件(50%)、車2台による事故が3,976件(42%)、3台以上による事故が813件(8%)であった。事故を起こした16または17歳ドライバーのうち6,280名(65%)は男性であり、3,429名(36%)が事故時、スピード違反であった。血中アルコール濃度(BAC)は 4,459名(46%)にて測定され、3,512名(79%)は陰性、947名(21%)が陽性、うち678名(72%)は21歳以上に対する法定上限濃度(0.08g/dL)を上回っていた。事故を起こしたドライバーは2004年:2,230名、2005年:2,054名、2006年:2,020名、 2007年:1,903名、2008年:1,437名と漸減しており、1996年以降、継続して減少している。10万人あたりの発生率は2004 年:27.1から2008年:16.7へ38%低下しており、18歳以上でも2004年:20.5から2008年:16.3と20%低下しており、州別の発生率はニューヨーク、ニュージャージー州:9.7~ワイオミング州:59.6(5年間の平均値)であった。今後、16および17歳ドライバーの死亡を減少するにはGDL(10代ドライバー用の免許)プログラムの再テストや更新、違法なアルコールの販売の中止などが重要であると考える。
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