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MMWR抄訳

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2010/10/15Vol. 59 / No. 40

MMWR59(40):1307-1310
Progress Toward Control of Rubella and Prevention of Congenital Rubella Syndrome - Worldwide, 2009

風疹の制御と先天性風疹症候群の予防に向けた進展-全世界、2009年

風疹は通常小児と成人における軽度の発熱性発疹性疾患であるが、妊娠早期(特に妊娠16週以内)の感染は流産や胎児死亡、新生児の先天性異常(先天性風疹症候群[CRS])をもたらす可能性がある。2000年にWHOは、全国小児期予防接種スケジュールに風疹含有ワクチン(RCV)を導入するための風疹ワクチン方針説明書を初めて発表した。この報告は、2009年のWHO加盟国におけるRCVの使用状況と風疹・CRS症例の報告状況をまとめたものである。 2009年12月の時点で、WHO加盟国193ヶ国のうち130ヶ国が全国予防接種スケジュールにRCVを導入しており(アフリカ地域:2/46ヶ国 [4%]、アメリカ地域:35/35ヶ国[100%]、東地中海地域:15/21ヶ国[71%]、ヨーロッパ地域53/53ヶ国[100%]、東南アジア地域:4/11ヶ国[36%]、西太平洋地域21/27ヶ国[78%])、その数は1996年の83ヶ国から57%増加した。RCVを導入した130ヶ国中122ヶ国(94%)は生後12~24ヶ月での初回接種を推奨していた。また115ヶ国(88%)は麻疹-ムンプス-風疹(MMR)ワクチン、12ヶ国 (9%)は麻疹-風疹(MR)ワクチン、2ヶ国(2%)は麻疹-ムンプス-風疹-水痘ワクチン、1ヶ国は風疹ワクチンを使用していた。WHO加盟国における2009年の麻疹含有ワクチン1回(MCV1)接種率はRCV導入国が96%、RCV非導入国が76%であった。RCV非導入国のうち22ヶ国はRCV 導入の重要な基準であるMCV1接種率80%を維持しているが、財源がないことなどからRCVが導入されていない。2009年にWHOには167の加盟国から全体で121,344例の風疹症例が報告され、報告症例数は2000年の102ヶ国、670,894例に比べて82%低下した。2000年から 2009年にかけて全ての管轄地域で症例数を報告した国の数は増加したが、報告症例数はアメリカ地域でほぼ100%(2008年:39,228例[25ヶ国]、2009年:18例[34ヶ国])、ヨーロッパ地域で98%(621,039例[41ヶ国]、11,623例[46ヶ国])、東地中海地域で35% (3,122例[11ヶ国]、2,030例[15ヶ国])に低下した。一方、この期間中アフリカ地域では報告症例数が20倍(865例[7ヶ国]、 17,388例[38ヶ国])、東南アジア地域では14倍(1,165例[3ヶ国]、17,208例[9ヶ国])、西太平洋地域では12倍(5,475例 [15ヶ国]、73,077例[25ヶ国])増加した。CRSは、2009年には123ヶ国から165例の報告があった(2000年:75ヶ国から157 例)。WHO管轄地域のうちアメリカ地域(2010年まで)とヨーロッパ地域(2015年まで)は風疹およびCRSの根絶目標を設定しており、西太平洋地域も風疹制御とCRS予防を促進するため2015年という目標を設定している。RCVを導入していない全てのWHO加盟国は、RCV導入の適切性を決定するためにCRSと風疹による負担を評価する必要がある。

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