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MMWR抄訳

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2010/06/04Vol. 59 / No. 21

MMWR59(21):654-656
Dengue Fever Among U.S. Travelers Returning from the Dominican Republic - Minnesota and Iowa, 2008

ドミニカ共和国から帰国したアメリカ人旅行者におけるデング熱-ミネソタ、アイオワ州、2008年

2008 年2月、布教活動のためドミニカ共和国を訪れていたアメリカ人にデング熱が疑われる症状が現れ、ミネソタ州とアイオワ州の保健局とCDCにより調査が行われた。その結果、旅行者33名のうち少なくとも14名(42%)がデング熱の診断基準を満たし、12名が血清学的にデング熱と確診された。また、問診を受けた13名[53(12~76)歳、男性:8、女性:5]は全て脱力感と発熱、12名が寒気と関節痛を来し、他に腹痛(6名)、出血(5名)、悪心/嘔吐 (4名)、下痢(3名)などの症状が認められた。このうち10名は滞在していた家の内外に蚊がいたことに気が付いていたが虫除け剤を使用したのは3名のみであり、旅行前にドミニカ共和国におけるデング熱の流行を全員が認識しておらず、医療的アドバイスを受けていたのは2名であった。入院例は2名、5名が仕事を6日~1ヶ月間休み、デング熱の潜伏期間は7.6(1~23)日間であった。ドミニカ共和国での滞在期間は7.6(6~9)日間、滞在中は日中、日焼け予防のため長ズボンをはいていたが、夕方には全例が長ズボンをはいていなかった。窓やドアを開け放していたため、寝室に蚊が入ってきたものと考えられる。デング熱の流行地域へ旅行する場合は、出かける前に十分な知識を持ち、適切な予防対策が必要であると考える。

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