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MMWR抄訳

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2010/04/16Vol. 59 / No. 14

MMWR59(14): 423-430
Update: Influenza Activity - United States, August 30, 2009-March 27, 2010, and Composition of the 2010-11 Influenza Vaccine

最新情報:インフルエンザ活性-アメリカ、2009年8月30日~2010年3月27日、および2010-11インフルエンザワクチンの組成

アメリカにおける2009-10インフルエンザシーズンの開始(2009年8月30日)から2010年3月27日までのインフルエンザ活性の概要と、 2010-11北半球インフルエンザワクチンの組成を報告する。この期間中アメリカでは422,648の気道検体が検査され、89,585検体 (21.1%)がインフルエンザウイルス陽性、このうち89,298検体(99.7%)がインフルエンザA型、287株(0.3%)がインフルエンザB型であった。サブタイプを検討したインフルエンザA型66,978株のうち66,589株(99.4%)が2009年H1N1ウイルスであった。この期間中に分離されたインフルエンザウイルス1,647株について抗原性を検討した結果、季節性A(H1N1)2株は2009-10北半球インフルエンザワクチンのA(H1N1)成分(A/Brisbane/59/2007)、A(H3N2)13株は2010年南半球ワクチン製剤・2010-11北半球ワクチン製剤のA(H3N2)成分に推奨されているA/Perth/16/2009と関連していた。インフルエンザB23株はB/Victoria系に属し、 2009-10・2010-11北半球インフルエンザワクチンのB成分(B/Brisbane/60/2008)と関連していた。また2009年 A(H1N1)1,609株のうち1,604株(99.7%)は、2010-11北半球ワクチンの2009年H1N1成分として選択された A/California/07/2009に関連していた。抗ウイルス薬耐性については、オセルタミビル耐性2009年H1N1ウイルスが2009年4月以降64株分離された。耐性菌が分離された64例中52例(81.3%)は治療または化学的予防のためオセルタミビルの投与を受けていた。季節性ウイルスではA(H1N1)1株でオセルタミビル耐性を認めたが、A(H3N2)12株、B11株では耐性はみられなかった。ノイラミニダーゼ阻害薬に対する耐性を評価した全てのウイルス株はザナミビルに感受性を示した。アダマンタン系薬剤(アマンタジン、リマンタジン)については評価した季節性A(H1N1)1 株が感受性を示したが、A(H3N2)12株全てと2009年H1N1の1,495株中1,491株(99.7%)は耐性を示した。2009-10シーズン中には、18週間でインフルエンザ様疾患(ILI)による外来受診率が全国基準値(2.3%)を超えた。ピークは2009年10月24日の週の7.7% であり、これ以降減少し続けた(2010年3月27日の週:1.6%)。Emerging Infections Program(EIP)10サイトおよびEIP新規6サイトの報告によると、2009-10シーズンの累積インフルエンザ関連入院率(1万人あたり)は 0~4歳が最高(それぞれ6.6、10.5)であった(5~17歳:2.5、3.6、18~49歳:2.4、1.7、50~64歳:3.2、2.0、65 歳以上:2.7、1.8)。2010年3月27日の週における肺炎およびインフルエンザ関連死亡率は7.9%であり、週特異的流行閾値(7.8%)より若干高かった。検査確定インフルエンザ関連死小児は8月30日以降269例報告され、そのうち219例(81%)は2009年H1N1ウイルス、49例 (18%)はサブタイプ不明のインフルエンザAウイルスが関連していた。診療記録が報告された263例中182例(69%)はインフルエンザ関連合併症のリスク上昇が知られている病態を1種類以上有していた。4月26日以降CDCに報告された2009年H1N1ウイルスによるインフルエンザ関連死小児は 280例であった。2009-10シーズンのインフルエンザ活性のピークは2009年10月24日の週であり、49州が広範囲なインフルエンザ活性を報告した。2010年3月27日の週には3州で地域的活性、プエルトリコと7州で局所的活性、ワシントンDCとグアム、30州で散発的な活性が報告されている。WHOとFDAは2010-11北半球3価インフルエンザワクチン製剤の成分としてA/California/7/2009-like(2009年 H1N1)、A/Perth/16/2009-like (H3N2)、B/Brisbane 60/2008-like (B/Victoria系)ウイルスを推奨し、季節性インフルエンザ(H1N1)成分は含めなかった。

References

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