ホームIMICライブラリMMWR抄訳2010年(Vol.59)暫定結果:州別2009年インフルエンザA(H1N1・・・
2010/04/02Vol. 59 / No. 12
MMWR59(12): 363-368
Interim Results: State-Specific Influenza A (H1N1) 2009 Monovalent Vaccination Coverage - United States, October 2009-January 2010
アメリカでは2009年7月にAdvisory Committee on Immunization Practices(ACIP)が2009年インフルエンザA(H1N1)1価ワクチンの接種を勧告し、10月5日から州の人口に応じて同ワクチンの分配が開始され、2010年1月29日までに約1億2400万回接種分のワクチンが配付された。2010年1月末での2009年H1N1ワクチンの州別接種率を評価するため、CDCはBehavioral Risk Factor Surveillance System(BRFSS)とNational 2009 H1N1 Flu Survey(NHFS)の2009年11月~2010年2月のデータを分析した。この期間中の生後6ヶ月以上の小児・成人における2009年H1N1ワクチンの州別推定接種率は12.9%(ミシシッピ州)~38.8%(ロードアイランド州)であった(中央値:23.9%)。生後6ヶ月~17歳の接種率は 36.8%(21.3%[ジョージア州]~84.7%[ロードアイランド州])であり、18歳以上の成人の接種率(20.1%)よりも高かった。ACIP 優先接種者(妊婦、医療関係者、生後6ヶ月~24歳の小児・若年成人、インフルエンザ合併症の発症リスクが高い基礎疾患を有する25~64歳の成人)の接種率は19.4%(ミシシッピ州)~57.5%(ロードアイランド州)(中央値:33.2%)であった。2009H1N1ワクチン接種率は州による差が大きいことから、今後開業医の予防接種ネットワーク範囲の拡大や公的会場(学校など)でのより多くの人々への接種などにより接種率を改善する必要がある。
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