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MMWR抄訳

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2010/01/08Vol. 58 / No. 51& 52

MMWR58(51&52):1436-1440
Patients Hospitalized with 2009 Pandemic Influenza A (H1N1) - New York City, May 2009

2009年パンデミックインフルエンザA(H1N1)による入院患者-ニューヨーク市、2009年5月

ニューヨーク市において2009年パンデミックインフルエンザA(H1N1)の最初の感染例は2009年4月に発生した。インフルエンザ疾患の重症度を迅速に評価し重度感染症のハイリスク者を同定するため、New York City(NYC) Department of Health and Mental Hygiene(DOHMH)はNYC内の病院に入院し検査にてH1N1が確認された最初の99例の診療記録をレビューした。これら99例のうち54例 (55%)は男性で、19例(19%)は5歳未満、39例(39%)は5~17歳、32例(32%)は18~49歳、9例(9%)は50歳以上であった。症状は発熱と咳が最も多かった。インフルエンザ重症化あるいはインフルエンザ合併症のリスクを高めることが知られている基礎疾患は全体で73例 (74%)、18歳未満の小児37例(64%)、成人36例(88%)が有しており、特に喘息の有病率が最も多かった(小児:29例[50%]、成人:19例[46%])。17例(17%、小児:7例[12%]、成人:10例[24%])は複数の基礎疾患を有していた。ICUに入院した24例 (24%)中7例(29%)は人工呼吸器管理が必要であった。4例(4%)が死亡した。発症から入院までの期間中央値は2日(0~14日)、生存例95例の入院期間中央値は小児が2日(0~20日)、成人が3日(1~29日)であった。76例(77%)がオセルタミビルによる治療を受け、発症から治療開始までの期間中央値は3日(<24時間~15日)であった。CDCの勧告どおりに発症から2日以内に治療を開始した36例(47%)は、それ以降に治療を開始した40例に比べて入院期間中央値が短かった(それぞれ2日、3日)。これらの所見は、NYCの即時アウトブレイク対策の検討に利用された。このようなアウトブレイク中の市民啓発キャンペーンでは、ハイリスク者にワクチン接種や発症後の迅速な受診を勧め、医療従事者にはハイリスク者に対する抗ウイルス薬による早期治療の重要性を強調する必要がある。

References

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