ホームIMICライブラリMMWR抄訳2009年(Vol.58)ポリオワクチンの定期予防接種に関する米国予防接種諮・・・
2009/08/07Vol. 58 / No. 30
MMWR58(30):829-830
Updated Recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP) Regarding Routine Poliovirus Vaccination
この報告は、ポリオワクチンの定期予防接種に関するACIP勧告の最新情報である。1999年6月17日、ACIPは経口ポリオ生ワクチン(OPV)接種によるワクチン関連麻痺性ポリオのリスクを排除するため、2000年1月1日以降アメリカで投与する全てのポリオワクチンを不活性化ポリオワクチン (IPV)にするよう勧告した。勧告では、アメリカにおけるIPV定期予防接種スケジュールは生後2、4、6~18ヶ月、4~6歳の4回接種となっており、全ての接種について最低接種間隔を4週間としている。過去の接種回数にかかわらず4歳以降にIPVを最終接種すべきとし、4歳以降での追加接種の重要性を強調した。また3回目から4回目までの最低接種間隔を4週間から6ヶ月間に延長した。さらに生後6ヶ月までの小児におけるワクチンの最低接種年齢と最低接種間隔の適応を、ワクチン被接種者に切迫した循環ポリオウイルスの曝露リスクがある場合(アウトブレイク発生中、ポリオ風土病地域への旅行など)のみに限定した。アメリカでは現在IPVとDTaP(ジフテリア・破傷風トキソイド・無細胞性百日咳ワクチン)、HepB(B型肝炎ワクチン)、Hib(結合型b型インフルエンザ菌ワクチン)を組み合わせた3種類の混合ワクチン( DTaP-HepB -IPV、DTaP-IPV/Hib、DTaP-IPV)が承認されているが、勧告ではDTaP-IPV/Hibワクチンの4回接種(2、4、6、 15~18か月時)を受けた小児は4~6歳時にIPVあるいはDTaP-IPVを追加接種すべきとした。この勧告に従い、4~6歳時にIPVを接種していない小児はできるだけ早く追加接種を受ける必要がある。
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