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MMWR抄訳

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2009/06/05Vol. 58 / No. 21

MMWR58(21):585-589
Update: Novel Influenza A (H1N1) Virus Infection - Mexico, March-May, 2009

最新情報:新型インフルエンザ(H1N1)ウイルス感染症-メキシコ、2009年3-5月

2009 年4月12日、メキシコはベラクルス州La Gloriaにおいて発生した急性呼吸器疾患のアウトブレイクに関するWHOの査察要請に応じ、また、4月15~17日、Distrito Federal(メキシコシティ中心部)およびSan Luis Potosiにおける重症肺炎症例の急激な増加により、17日より急性呼吸器疾患および肺炎に関する全国調査を開始した。4月22~24日、数例にて新型インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染が確認された。La Gloriaにおける急性呼吸器疾患のアウトブレイクは発症数が多く、人口(2,155名)の28.5%を占める616例にて発症した。呼吸器検体からは季節性インフルエンザA(H3N2)、インフルエンザBおよび新型のA(H1N1)が検出されたが、多くの症例が未確定のままであり、重症例および死亡例は認められていない。メキシコシティ中心部およびSan Luis Potosiにおける重症肺炎47例の調査では、12例が死亡し、うち4例にて新型インフルエンザA(H1N1)感染陽性が確認された。その後、新型インフルエンザ感染の症例基準が定められ、臨床検体の検査システムが整備され、5月29日の時点においてrRT-PCR法による検査検体数は計25,127検体、うち5,337(21.2%)にて新型インフルエンザA(H1N1)陽性が確認された。年齢別では15歳未満:41.9%、15~29 歳:32.3%、30~59歳:23.7%、60歳以上:2.1%であり、死亡例は97例、30~59歳が最も多く54例(55.7%)を占めた。また、 4月24日、メキシコ政府はNational Pandemic Preparedness and Response Planを始動し、メキシコシティ中心部の学校を閉鎖、マスメディアを通じて呼吸器衛生を促進、ヒトからヒトへの感染に対する警告を出した。5月11日には学校を再開したが、症状のある児童は自宅待機とした。新型インフルエンザは世界各国にて拡大しており、これからインフルエンザの季節を迎える南半球の各国でも広がっている。今後も世界的なウイルス蔓延のモニタリングや拡大抑制策、感染予防およびコントロール戦略などが重要であろう。

References

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