2008年7月22日午前3時(Mountain Daylight Time)現在、CDCに報告された西ナイルウイルス(WNV)サーベイランスデータの概要を示す。ヒトWNV疾患は14州(アラバマ、アリゾナ、アーカンソー、カリフォルニア、コロラド、コネチカット、ルイジアナ、ミシシッピ、ノースダコタ、オクラホマ、サウスダコタ、テネシー、テキサス、ユタ)で43例報告された。このうち26例(54%)は男性で、年齢中央値は46歳(12～80歳)、発症日は1月17日～7月10日であり、死亡例はなかった。2008年は西ナイルウイルス血症ドナー推定例(PVD)が8例報告されており、このうち4例はカリフォルニア州、3例はルイジアナ州、1例はケンタッキー州からの報告であった。これら8例中1例(47歳)はその後西ナイル熱を発症した。さらにこの期間中、8州で死亡カラス368羽および他の死亡鳥類79羽、8州とプエルトリコでウマ、カリフォルニア州でリス1匹、プエルトリコで種不明動物1匹におけるWNV感染が報告された。また3州とプエルトリコでセンチネルニワトリ38群におけるWNVセロコンバージョン、19州とニューヨーク市で975のWNV陽性蚊プールが報告された。