非職業的伐木搬出による致死率－バーモント州、1997～2007年

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MMWR抄訳

2008/03/14Vol. 57 / No. 10

MMWR57(10):260－262
Nonoccupational Logging Fatalities － Vermont, 1997-2007

非職業的伐木搬出による致死率－バーモント州、1997～2007年

伐木搬出は最も危険を伴う仕事の1つであり、職業としての伐木搬出による怪我や致死率の関連因子に関しては十分に考証されているが、非職業的伐木搬出(薪用に木を切る、私有地の手入れ、枝の刈り込み、木の剪定等)による致死率に関する報告は少ない。今回、Vermont Department of Healthは、バーモント州における1997-2007年の監察医データ(死亡診断書、検死報告書、警察の調査報告書)をレビューし、非職業的伐木搬出による死亡例に関する分析を行った。その結果、この期間における非職業的伐木搬出による死亡例は18例であり、全例白人男性、年齢は19-83歳であった。うち10例(56%)は事故の際、一人で作業しており、死因は14例(78%)が倒木との衝突、2例(11%)はトラクターの転倒、1例(6%)は梯子からの転落、1例が自動車の転倒であった。また、9例(50%)が11‐2月に死亡しており、11例(61%)は週末(金曜日-日曜日)、時間が明らかな12例は全例とも日中の事故による死亡であった。血中アルコール濃度(BACs)および毒物スクリーニング検査は12例にて行われ、1例がBACが0.02mg/dL、1例にてマリファナの使用を示すエビデンスが得られている。職業的伐木搬出による死亡例は16例であった。素人が木を伐採する際は、専門家を雇うこと、伐木搬出のトレーニングを受けること、作業の際はヘルメットや他の防具を使用すること、畑作業用のトラクターは使用しないことが推奨されており、これらにより致死事故は防止しうると考える。

References

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