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MMWR抄訳

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2008/02/15Vol. 57 / No. 6

MMWR57(6):141-144
Unintentional Strangulation Deaths from the “Choking Game” Among Youths Aged 6-19 Years - United States, 1995-2007

6~19歳の若者における”窒息ゲーム”による不慮の窒息死-アメリカ、1995~2007年

“窒息ゲーム”は自分であるいは誰かに手やロープなどで首を絞め、脳の血流を止めた後にロープを放すことで、短い間ふわふわした感覚を味わうゲームである。主に若者の間で流行しているが、最近、このゲームによる死者が報告されるようになり、CDCはその状況に関してLexisNexisの1970年代以降の新聞記事および窒息ゲームに関するwebsiteレポートを参照に調査を行った。”窒息ゲーム”による死者は1995年に初めて確認され、1995‐2004年の間は年間3名以下であった死者が、2005年には22名、2006年35名、2007年9名と急増し、1995‐2007年における”窒息ゲーム”による6‐19歳の若者の死者は82名(男71女11、平均年齢13.3歳)であった。死亡した状況が明らかな70名のうち、67名(95.7%)は一人でゲームに興じていた際に死亡しており、また、ほとんどの場合、両親は子供が死亡するまでゲームのことに気が付いていなかった。死者は31州に及び、地理的な偏りはなく、季節や曜日の偏りも認められていない。CDCは親、教師および医療関係者に対して”窒息ゲーム”に興じている可能性を示すサインについて、ゲームのことを口にする、充血した眼、頸部のあざ、度重なる頭重、一人で部屋で過ごした後の見当識障害、家具やドアノブに結ばれたロープ、スカーフ、ベルト、またはそれらが床に落ちていることなどを挙げ、十分注意するよう警告している。

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