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MMWR抄訳

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2008/01/11Vol. 57 / No. 1

MMWR57(1):8-10
Trends in Wheat-Flour Fortification with Folic Acid and Iron - Worldwide, 2004 and 2007

葉酸と鉄による小麦粉強化の傾向-全世界、2004年と2007年

妊娠前および妊娠早期の女性における適切な量の葉酸摂取は、先天性欠損の中で最も予防可能なタイプとされている神経管欠損(NTD)の発生リスクを低下させる。また、鉄の摂取は世界中で有病率が最も高い栄養欠乏症である鉄欠乏症を改善する。全世界において小麦粉の消費量は他のどの穀物よりも多いため、小麦粉の強化は全世界の人々に葉酸、鉄および他のビタミンやミネラルを供給するための有効、簡単かつ安価な戦略である。CDCは2004年と2007年のFlour Fortification Initiative(FFI)のデータを分析し、全世界における葉酸と鉄を強化した小麦粉の割合、強化小麦粉入手者の全人数および女性の数、妊娠中に強化小麦粉を入手した母親から出生した新生児の数の変化について評価した。小麦粉強化を義務付けている国の数は2004年の33ヶ国から2007年には54ヶ国に増加した。この54ヶ国中50ヶ国は鉄と葉酸、2ヶ国は葉酸、2ヶ国は鉄の強化を義務付けており、さらに24ヶ国はチアミン、リボフラビン、ナイアシン、2ヶ国はチアミンとリボフラビン、2ヶ国はチアミンの強化も義務付けていた。製粉加工された強化小麦粉の割合は2004年の18%から2007年には27%に増加した。強化小麦後入手者の人数は2004年から2007年にかけて約54,000万人(このうち15‐60歳の女性は16,700万人)、妊娠中に強化小麦粉を入手した母親から出生した新生児の数(1年間)は約1,400万人増加した。地域別にみると、強化小麦粉の割合はアメリカ地域で90%から97%、東地中海地域で5%から44%、アフリカ地域で26%から31%、東南アジア地域で16%から21%、ヨーロッパ地域で3%から6%、西太平洋地域で2%から4%に増加し、増加率は東地中海地域が最も高かった。世界人口の約2/3は強化小麦粉が供給されていなかったことから、今後も葉酸と鉄の消費量増加戦略として強化小麦粉の割合を拡大するプログラムを実施し続ける必要がある。

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