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ホームIMICライブラリMMWR抄訳2007年(Vol.56)一酸化炭素関連死-アメリカ、1999~2004年

MMWR抄訳

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2007/12/21Vol. 56 / No. 50

MMWR56(50):1309-1312
Carbon Monoxide-Related Deaths - United States, 1999-2004

一酸化炭素関連死-アメリカ、1999~2004年

一酸化炭素(CO)は燃焼器具が不完全燃焼した場合に発生する無色、無臭、無味の毒性ガスである。CO中毒者は頭痛や悪心、めまい、錯乱などの症状が発現し、曝露に気づかない場合、死に至る可能性がある。アメリカでは毎年、過失によるCO曝露により約15,000名が救急診療部を受診し、約500名が死亡している。州別CO関連死の調査としては、1979‐1988年の死亡例をまとめた1991年の報告が最も新しい情報であった。本報告では最新の死亡率データを用いて1999‐2004年の全国および州別の過失による非火災関連CO死亡率に関する情報を紹介し、その人口統計学的、季節的、地理的パターンについて述べる。この期間中、アメリカにおいて死亡証明書の死因がCO中毒と記載された死亡者は16,447名おり、このうち16,400名(99.7%)は米国内居住者で、2,631例(16%)は過失による非火災関連死亡例であった。過失による非火災関連CO中毒死亡者数は年平均439名(400名[1999年]‐473名[2003年])であり、全国的な年齢調整年平均死亡率(100万人あたり)は1.5名であった。人口統計学的特徴からみた場合、年平均死亡率は年齢別では65歳以上(2.13)が最も高く、男性(2.32)が女性(0.77)より高く、非ヒスパニック系白人(1.65)と非ヒスパニック系黒人(1.46)が他の非ヒスパニック系(0.98)あるいはヒスパニック系(1.25)よりも高かった。時期的には1月(2.07)と12月(1.97)の死亡者数が最も多く、7月(0.67)と8月(0.67)が最も少なかった。この期間中35州で信頼性の高い死亡率計算に十分な数のCO関連死亡者が報告されており、州別CO関連死亡率はネブラスカ州(4.32)が最も高く、カリフォルニア州(0.57)が最も低かった。2007年12月現在、医療従事者による急性CO中毒の報告は13州で義務化されているが、報告義務化のCO関連死亡率のパターンへの影響は明らかになっていない。今後、COの危険性についての一般市民への教育など母集団ベースの予防戦略を州および全国レベルで改善する必要がある。

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