ホームIMICライブラリMMWR抄訳2007年(Vol.56)超低出生体重児における正式に記録されていない死亡-・・・
2007/10/26Vol. 56 / No. 42
MMWR56(42):1101-1103
Unregistered Deaths Among Extremely Low Birthweight Infants - Ohio, 2006
アメリカにおいて出生時体重が750g未満の新生児(超低出生体重児)は全出産の1%未満であるが、新生児死亡率の約1/3を占める。これら新生児はしばしば生存期間が短いため、その死亡は胎児死亡として誤って分類される場合があり、これは全新生児死亡率の過小評価につながる可能性がある。正確な新生児死亡率はプログラムの計画や評価、健康格差や発生傾向の確認、予防戦略の開発などに重要である。2006年1月1日~6月30日にオハイオ州で生まれた超低出生体重児における正式に記録されていない死亡について評価するため、オハイオ州保健衛生局はこの期間における出生体重が750g未満の全新生児の出生・死亡記録を分析し、出生病院に連絡してこれら新生児の退院状況を追跡調査した。この期間中に生まれた超低出生体重児325名中192名(59%)は死亡が記録されており、129名(40%)はファイル上で死亡の記録がなかった。これら129名のうち115名(89%)は出生病院からの退院時に生存が確認されており、14名(11%)は出生病院で死亡が確認されていた。したがって、実際には超低出生体重児325名中206名が死亡していたが、そのうち、14名(7%)は死亡記録がなかったことが明らかになった。超低出生体重児の正確な死亡分類を確実に行うためには、ルーチンで出生病院からの退院状況確認と追跡調査を行う必要がある。
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