ホームIMICライブラリMMWR抄訳2007年(Vol.56)幼稚園児における予防接種率-アメリカ、2006~0・・・
2007/08/17Vol. 56 / No. 32
MMWR56(32):819-821
Vaccination Coverage Among Children in Kindergarten - United States, 2006-07 School Year
Healthy People 2010の目標の一つは、幼稚園から小学1年生の小児におけるB型肝炎ワクチン、ジフテリア・破傷風トキソイド・百日咳ワクチン/ジフテリア・破傷風トキソイド・無細胞百日咳ワクチン/ジフテリア・破傷風トキソイドワクチン(DTP/DTaP/DT)、ポリオウイルスワクチン、麻疹・おたふく風邪・風疹ワクチン(MMR)、水痘ワクチンの予防接種率を95%以上に増加させることである。この目標に向けた進展状況を評価するため、CDCは49州およびコロンビア特別区(DC)から提出された2006~07学年度の幼稚園児における予防接種率のデータを分析した。約75%の州は、Advisory Committee on Immunization Practices(ACIP)により勧告された全ての予防接種で接種率がHealthy People 2010年の目標である95%以上となっていた。具体的には、ポリオウイルスワクチンはデータが得られた50州中40州(80%)、DTP/DTaP/DTワクチンは50州中38州(76%)、MMRワクチンは50州中35州(70%)、B型肝炎ワクチンは42州中35州(83%)、水痘ワクチンは43州中32州(74%)で接種率が95%以上となっていた。しかし4州はおたふく風邪ワクチン、1州は風疹ワクチンの接種を要求・監視しておらず、13州は1種類以上のワクチンの接種率が95%未満であった。この結果は、小学校入学時の必要条件に予防接種歴を含めるという州の規則が予防接種率増加に有効であることを示す。しかし予防接種報告は州によって対象とする学校(公立校、私立校)や対象小児(全小児、一部の選択した小児)などが異なるため、今後全ての州で共通した接種率評価法を用いたより標準的な予防接種報告が必要と考える。
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