ホームIMICライブラリMMWR抄訳2007年(Vol.56)慢性B型肝炎患者の特徴-サンフランシスコ、カリフォ・・・
2007/05/11Vol. 56 / No. 18
MMWR56(18):446-448
Characteristics of Persons with Chronic Hepatitis B - San Francisco, California, 2006
慢性B型肝炎は世界的に肝硬変と肝臓癌の最も一般的な原因であり、その人口の約45%は慢性B型肝炎(HBV)感染症が風土病であるアジア、太平洋諸島、アフリカ、中東を含む地域に住んでいる。人口の約4分の1がアジアおよび太平洋諸島で出生しているサンフランシスコの公衆衛生局(SFDPH)は 2,238名の疑わしい慢性HBV感染症と一致する報告を受け、2006年のサンフランシスコで報告された確認慢性HBV感染症患者を特徴付けるために、SFDPH慢性B型肝炎登録簿に報告された567症例の一部に関する追加データを収集した。患者の84%はアジア・太平洋諸島の住民で、80%が外国生まれであった。半数未満の症例について、報告時、評価のため胃腸科医/肝臓専門医に問い合せが行なわれた。慢性HBV感染症患者は、ウイルス性肝炎の専門知識を持つ医療提供者による治療を受けることができる。さらに、感染患者の密接な接触者にHBV感染の感受性が発覚した際には、検査および予防接種が実施されるべきである。慢性HBV感染患者および接触者のための文化的に適切なカウンセリングとフォローアップは、HBV感染症伝染の減少に役立つであろう。2006年、SFDPHが報告を受けた2,238名の全検査結果が報告され、そのうち1,156名(52%)は男性で、1,090名(49%)は年齢30~49歳であった。またB型肝炎表面抗原(HBsAg)検査結果陽性の出産可能年齢(12~45歳)の女性714名のうち、周産期B型肝炎コーディネーターのフォローアップ時には170名(24%)が妊娠中であった。2006年に登録されたHBsAg陽性報告2,238例のうち1,162例(52%)は慢性HBV感染症の確認症例定義を満たし,そのうち567例の少なくとも部分的情報がSFDPHに提出されたが、広東語が52%の患者の主要言語であると報告された。
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