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MMWR抄訳

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2006/12/22Vol. 55 / No. 50

MMWR55 (50): 1345-1348
Pedal-Cycle Injuries Among Children Aged <6 Years - Wisconsin, 2002-2004

6歳未満の小児の自転車による負傷-ウィスコンシン州、2002~2004年

ヘルメットを着用する就学前小児は着用しない小児と比較して負傷が少ないが、自転車の安全向上とヘルメット着用の増加対策は幼児よりも就学児を対象としていることが多い。6歳未満の小児も両親の自転車に同乗したり、三輪車・ペダルカーに乗り、また自転車に乗る練習をしており、しばしば負傷する。ウィスコンシン州の小児を対象とした介入対策のガイダンスのために、CDCとウィスコンシン州公衆衛生局は、6歳未満の小児の自転車による負傷に関して、ウィスコンシン州の全ての非連邦緊急診療部(EDs)と病院から、2002年1月1日から2004年12月31日に収集したデータを分析した。この報告は、その分析結果について述べ、2002~2004年に自転車による負傷で6歳未満のウィスコンシン州住民の合計2,046人がEDを訪問し、このうち1,305人(63.8%)の一次診断は頭部あるいは頸部損傷であり、74人(3.6%)は外傷性脳損傷であったことを指摘した。この結果により、小児の自転車使用者の頭部および頸部損傷を削減するためデザインした介入の必要性を強調している。Wisconsin Bureau of Health Information and Policyは、非連邦病院の州全体の強制的な報告システムを通して、ED訪問と退院からのデータを保有しており、2002~2004年には6歳未満の小児に関連するED訪問は合計546,950件を数え、うち116,395件は負傷を一次診断としてリストした。そのうち2,046件(1.8%)は自転車事故による負傷で、6歳未満の人口1万人につき16.7の年間発生率であった。自転車による負傷の一次診断関連のED費用は、合計1,093,258ドル(頭部および頸部損傷の一次診断の訪問には654,636ドル)であり、ED訪問は1,424件(69.6%)は男児、622件(30.4%)は女児であった。負傷は4月~9月により頻繁に発生し、最年少児は年齢11ヵ月、訪問回数は年齢に伴って増加した。40件の訪問は道路における自動車と自転車の衝突によるもので、このうち23件は一次診断で頭部損傷が見られた。48件の入院(17件の頭部および頸部損傷)が発生し、合計439,860ドル(頭部および頸部損傷に151,853ドル)の負担となった。交通関連の自動車事故は合計7件が入院となったが、2002~2004年では6歳未満の小児における自転車による負傷での死亡は発生しなかった。

References

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