ホームIMICライブラリMMWR抄訳2006年(Vol.55)予防接種情報システムの進歩-米国、2005年
2006/12/15Vol. 55 / No. 49
MMWR55(49):1327-1329
Immunization Information Systems Progress - United States, 2005
予防接種登録とは、多くの医療機関から予防接種データを収集管理し、注意を喚起したり通告を撤回し、また特定地域内での予防接種率を評価する、極秘のコンピュータ化された情報システムである。ワクチン管理、有害事象報告、生涯ワクチン歴、電子情報源との連携などの機能を付け加えた登録は、予防接種情報システム(IIS)と呼ばれている。この報告は、Public Health Service Actで補助金を交付されている50州、5都市、コロンビア特別区(DC)における被交付者の調査であるCDCの2005年予防接種情報システム年間報告(IISAR)からのデータを要約している。これらのデータは、米国における6歳未満の小児の約56%がIISに登録し、2004年における48%より増加したことを示した。さらに、ワクチン接種の公的医療機関の75%と民間医療機関の44%は、2005年7月~12月にIISへワクチン接種データを提出した。これらの結果は、小児の登録数を現在の1,300万人から約2,100万人へと増加し、6歳未満小児の95%の登録を確実に行い、米国の予防接種プログラムの効果を改善することの必要性を強調している。全56の被交付者は、質問表を完了するように要請され、うち52がIIS登録の6歳未満の小児数を報告した。結果として、米国の6歳未満小児約2,300万人のうち推定1,300万人(56%)がIISに登録した。アラバマ州、アーカンソー州など11の被交付者(20%)では95%より多く登録し、DC、アイダホ州など他の11の被交付者(20%)では81%~94%の範囲で登録した。ワクチン接種の公的医療機関の約75%と民間機関の44%が、2005年7月~12月にIISにワクチン接種データを提出した。22の被交付者(39%)では、95%より多い公的医療機関がIISへワクチン接種データを提出し、8の被交付者(14%)では81%~94%の公的機関が提出したと報告した。また、8の被交付者(14%)は、95%より多い民間機関が、うち5の被交付者(9%)は81%~94%の民間機関がIISへデータを提出したと報告した。
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