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MMWR抄訳

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2006/12/01Vol. 55 / No. 47

MMWR55(47):1277-1279
Respiratory Syncytial Virus Activity - United States, 2005-2006

呼吸器合胞体ウイルス活性-米国、2005~2006年

呼吸器合胞体ウイルス(RSV)は、米国の若年層における下気道感染症(LRTIs)の主な原因であり、さらに高齢者や欠陥のある呼吸器、心臓、免疫系を持つ患者に重篤な呼吸器疾患や相当な数の死をもたらす。RSVは、親密な接触やクシャミあるいは咳からの飛沫吸入によってヒトからヒトに感染し、感染はまた媒介物との接触を通しても起こりうる。温暖な気候では、RSV活性のピークは通常冬である。この報告は、2006年7月8日~11月18日に、National Respiratory and Enteric Virus Surveillance System(NREVSS)に毎週報告されたRSV活性に関する予備データを提供しているが、それは2006~2007年のRSVシーズンの開始を示したものである。そして、2005年7月~2006年6月におけるRSVの傾向を要約している。医療機関は、全LRTIs患者の鑑別診断でRSVを考慮に入れ、RSV感染患者による院内感染を防ぐために適切な分離予防策を実施する必要がある。またRSV感染合併症の危険性が高い特定幼児や低年齢小児(慢性肺・心臓疾患を持つ特定乳幼児あるいは幼児そして小児)には、免疫予防が考慮されるべきである。NREVSSは数個の呼吸器および腸内ウイルスの時間的、地理的傾向を監視する実験室ベースの受動的サーベイランスシステムであり、実験室はRSVを含むウイルス病原菌検査標本の数、陽性検査結果の数をCDCに毎週報告している。2005年7月~2006年6月、39州とコロンビア特別区における合計71の臨床検査室および公衆衛生臨床検査室はRSVのデータを報告し、それらはこの分析に含まれている。合計120,503件の検査が実施され、19,533件(16.2%)は抗原検出検査で陽性であった。全国RSV活性は、2005年11月19日に終わる週に始まり、2006年4月1日まで21週継続した。データはフロリダ州を除き、地域(西、東、南、中央)により要約した。17,736件(91%)のRSV検出が2005年11月12日~2006年4月15日に報告されたが、年間を通しては散発的な検出が報告された。2006年4月中旬~9月、36州とコロンビア特別区の実験室は1,072件のRSV検出を報告し、そのうち511件(48%)はフロリダ州からであった。現在の報告期間(2006年7月8日~11月18日)中、37州の62の実験室がRSV検査の報告をした。現在、RSV抗体ワクチンや効果的治療法はないが、重度RSV感染リスクの幼児や子供は、RSV流行時に毎月投与するヒト化マウスの抗RSV単クローン抗体の免疫予防薬を接種することが可能である。

References

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