ホームIMICライブラリMMWR抄訳2006年(Vol.55)新入学児童における予防接種達成率-米国、2005~・・・
2006/10/20Vol. 55 / No. 41
MMWR55(41): 1124-1126
Vaccination Coverage Among Children Entering School - United States, 2005-06 School Year
2010年の国民健康目標の一つは、幼稚園から小学1年生にかけて、B型肝炎ワクチン、ジフテリア・破傷風トキソイド・百日咳、ジフテリア・破傷風トキソイド・無細胞百日咳、あるいはジフテリア・破傷風トキソイド(DTP/DTaP/DT)ワクチン、ポリオウイルス(ポリオ)ワクチン、麻疹・おたふく風邪・風疹ワクチン、水痘ワクチンなどのワクチン接種95%以上を達成、保持することである。幼稚園入園児の予防接種率を測定するために、2005~06学年度の州およびコロンビア特別区(DC)によってCDCに提出された報告からデータが分析された。この報告は、その分析結果を要約し、半数以上の州で各ワクチン接種率が95%以上であったことを示した。2005~06学年度に、DCと2州(イリノイ、ワイオミング)を除く州は、入園児の予防接種率の報告を提出した。そのうち49州の報告はポリオワクチン、DTP/DTaP/DTワクチン、麻疹含有ワクチン、風疹含有ワクチンの接種率、46州の報告はおたふく風邪含有ワクチン接種率、43州の報告はB型肝炎ワクチン接種率、41州の報告は水痘ワクチン接種率を含んでいた。全州は一部分評価の基礎を公立校に置き、さらに47州は私立校を評価し、17州はホームスクールを評価した。2005~06年、11州は公私立校とホームスクールの入園児100%に基づく評価を報告し、2004~05学年度では5州の報告が全タイプの学校を含んでいた。多くの州は、評価した学校の全児童統計調査を実施したが、5州は接種率測定のために学校、児童、あるいは両方の無作為サンプルを選択した。保健局は、6州で接種率を評価するために予防接種の記録を再調査し、29州で学校からの自己報告接種率に依存し、14州で様々な他の方法(保健局、学校職員の報告等)を使用した。米国連邦予防接種補助金を受ける8米国領のうち4領もまた2005~06学年度のデータを報告し、ポリオワクチン、DTP/DTaP/DTワクチン、麻疹・おたふく風邪・風疹ワクチン、B型肝炎ワクチンを含み、2米国領は水痘ワクチン接種率を報告した。米国領が調査した児童の割合は、10~100%の範囲で、公私立校共に評価に含まれ、接種率評価のために様々な方法が使用された(自己報告、保健局会計検査、予防接種登録等)。最新の推奨ワクチンである水痘ワクチン接種率は、29(57%)州とDCにおいて95%以上、36(71%)州とDCにおいて90%以上と報告された。他のワクチン接種率はより高く、麻疹とB型肝炎ワクチン接種率95%以上の31(61%)州から、DTP/DTaP/DTワクチン接種率95%以上の34(67%)州の範囲であった。
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