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MMWR抄訳

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2006/10/20Vol. 55 / No. 41

MMWR55(41): 1120-1124
Update: Guillain-Barré Syndrome Among Recipients of Menactra® Meningococcal Conjugate Vaccine - United States, June 2005-September 2006

最新情報:結合型髄膜炎菌ワクチンMenactra®接種者におけるギランバレー症候群-米国、2005年6月~2006年9月

2005年10月、ギランバレー症候群(GBS)と結合型髄膜炎菌ワクチン(MCV4)(商品名:Menactra®、Sanofi Pasteur社、ペンシルバニア州スウィフトウオーター)との関連性を示唆する報告が、Vaccine Adverse Event Reporting System(VAERS)に送付された。GBSは、末梢神経の炎症性脱髄症を伴う重篤な神経障害で、2005年3月から2006年2月までに、MCV4接種後6週間以内の発症が8例に確認された。この報告は、2006年3月から9月にVAERSに報告された9件のGBS追加症例を要約している。また、MCV4が2005年3月に米国で利用可能となった時からのVAERSとVaccine Safety Datalink(VSD)の初期データの分析を提供し、2005年6月からの全17GBS報告症例を含んでいる。これらのデータは、MCV4接種後GBSのリスクが僅かな増加を示したが、VAERS自体にも限界があり、GBSの背景である発生率が不確実であるため、その結果を注視しなければならない。そのため髄膜炎菌性疾患や合併症、死亡の危険性を考慮して、CDCは青年期、寮生活をする大学の新入生、他の高リスク集団に対してMCV4定期予防接種を継続的に推奨している。VAERSに報告された最近の各9症例は、GBS診断を確認するためにCDCの医療従事者およびボストン大学の臨床免疫安全評価調査員により再調査された。9症例中の8症例は調査症例の定義を充たし、1症例はGBSと同一の神経伝導検査に基づいて神経科医により診断されたGBSの知覚異常であった。1症例は2006年7月31日、ミシシッピ州の16歳の少女で、MCV4とヒト乳頭腫ウイルス(HPV)ワクチンを接種し、8月13日、四肢に痺れ、刺痛を発症した。8月25日、神経科医による進行性脱力の診断で入院した。理学的検査により上下肢に両側性の反射欠如、下肢に筋力低下が見られた。神経伝導検査は、GBSと一致しており、患者は静注免疫グロブリン投与を受け、9月7日時点で、脱力症状が見られたが、回復に向かっていた。CDCはすべての人々にMCV4その他のワクチンによりGBSの症状や臨床的に有意な副作用が見られた場合,VAERSに報告するよう促している。

References

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