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MMWR抄訳

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2006/10/06Vol. 55 / No. 39

MMWR55(39): 1061-1065
Childhood Influenza Vaccination Coverage - United States, 2004-05 Influenza Season

小児のインフルエンザワクチン接種率-米国、2004~05年インフルエンザシーズン

2歳未満の小児がインフルエンザで入院する危険性は高く、24~59ヵ月の小児は年長児に比べてインフルエンザ疾患で診療所、病院、救急科をより多く受診している。2002年、Advisory Committee on Immunization Practices(ACIP)は、6~23ヵ月の小児(および2歳未満小児の家族接触者と家庭外介護者)に毎年インフルエンザワクチン接種を奨励した。2004~05年のインフルエンザシーズンでは、ACIPは奨励から全面的勧告へと強化した。2006~07年シーズンに向けて、ACIPはその勧告を6~59ヵ月の全小児(および家族接触者と家庭外介護者)にさらに拡大した。ワクチン接種を勧告されたその他としては、6歳から18歳までの小児で、特定の高リスク症状を有し、長期アスピリン治療中、あるいはインフルエンザ合併症高リスク者の家族接触者が含まれる。この報告は、2004~05年インフルエンザシーズン中の6~23ヵ月の小児におけるワクチン接種率の評価を提供している。その結果、この年齢群の接種率は、2003~04年シーズンに比べて倍増し、州および都市部では有意な差を示した。しかし、小児の完全接種率は依然低く、小児ワクチン接種率および小児や小児に近い接触者の接種率に関する現行モニターを改善するために、多くの対策が必要であることを強調した。この報告結果は、2005年National Immunization Survey(NIS)データに基づいており、世帯インタビュー時点で特定の組織に属していない19~35ヵ月の子供における推定ワクチン接種率を提供している。2004~05年シーズンでは、小児インフルエンザワクチン接種率に関する二つの方法が報告されている。それは、1)2004年9月から12月までに1回以上ワクチンを接種、2)完全接種(前年シ-ズンに未接種小児にワクチン2回接種および前年シーズンに接種した小児に1回接種というACIP勧告に基づく)で、両方法の分析は2004年9月~12月の全期間における6~23ヵ月の小児のみが含まれた。2005年NISにおける世帯調査回答率は65.1%であり、医療機関ワクチン接種記録は世帯インタビューが完了した19~35ヵ月の小児17,563名(63.6%)に関して収集され、12,056名(68.6%)がこの評価の年齢基準と一致した。そのうち33.4%がワクチン1回以上接種、17.8%が完全接種であった。2004~05年シーズンに1回以上接種した46.8%は2度目の接種が必要であったが、受けなかった。相対的に2003~04年シーズンの推定接種率は、1回以上ワクチン接種が17.5%、完全接種が8.4%であった。また州および調査が実施された都市では、接種率にかなりの差が見られた。

References

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