ホームIMICライブラリMMWR抄訳2006年(Vol.55)栄養と運動に関する中等学校の健康教育-選択地、米国・・・
2006/08/04Vol. 55 / No. 30
MMWR55(30): 821-824
Secondary School Health Education Related to Nutrition and Physical Activity - Selected Sites, United States, 2004
健康に良い食事をとり運動を行うことは、若者にとって健康を維持する上で有益である。例えば、2003年から2004年の間に、12歳から19歳における若者の17%が罹患した過体重を減少させることができた。栄養や運動に関する情報も取り扱う学校健康教育は、若者の食事行動を改善し、座りがちな行動を減少させ、運動を促進するための包括的取組みを行う重要なものの1つである。過去の調査では、健康教育教師に対して専門的教育を促すことは、健康教育指導の質を確保する助けになると提案されている。学校健康教育課程において、栄養学と運動の課題を教えられるか、また健康教育主任教師の何パーセントが栄養学と運動についての専門教育を受けたかを確認するために、CDCは25州と10の大都市学区における6学年から12学年までの生徒を擁する公立中等学校(中学校、高等学校)の2004年School Health Profilesよりデータを分析した。この報告は、その分析結果を要約したものである。2004年に調査に参加した州や学区の約1/2から3/4の学校は、健康教育必修課程のSchool Health Profilesアンケートに記載された栄養、食事行動の全15課題を、また約1/3から2/3の学校は、運動、健康維持の全12課題を教えた。州と地域の教育機関が、組織的な学校保健プログラムの一環として、栄養学と運動に関する教育を提供し、健康教育教師のスタッフ教育を促進することを引き続き学校に働きかけることは必要である。1994年以来、School Health Profiles調査は、学校保健プログラムを評価するために、州や地域の教育保健機関によって2年ごとに実施された。2004年、健康教育主任教師の調査データが、25州と10の大都市学区から得られた。25州は米国全地域に割り当てられ、4学区は米国最大の10都市の中から選ばれたものである。州に関しては、参加した健康教育主任教師数は、1州に付き58から581(中央値:254)、回答率は70.0%から92.0%(中央値:75.0%)であった。大都市学区に関しては、参加した健康教育主任教師数は、1学区31から258(中央値:50)、回答率は72.0%から98.0%(中央値:78.5%)であった。アンケートに含まれる栄養と食事行動15課題中14課題について、健康教育必修課程で各課題を教えた学校の中央値は、州で78.6%から97.2%、学区で82.0%から98.8%であった。アンケートに含まれる運動の12課題中10課題について、健康教育必修課程で各課題を教えた学校の中央値は、州で70.4%から94.4%、学区で78.4%から92.7%であった。調査以前の2年間に、健康教育主任教師が栄養と食事行動に関するスタッフ教育を受けた学校の割合は、州で21.4%から48.1%(中央値:32.0%)、学区で25.8%から59.5%(中央値:37.3%)、運動や健康維持に関するスタッフ教育を受けた学校の割合は、州で29.5%から61.6%(中央値:43.3%)、学区で16.9%から75.8%(中央値:44.4%)であった。
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