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ホームIMICライブラリMMWR抄訳2006年(Vol.55)慢性疾患の危険因子評価-ヨルダン、2004年

MMWR抄訳

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2006/06/16Vol. 55 / No. 23

MMWR55(23): 653-655
Assessing Risk Factors for Chronic Disease - Jordan, 2004

慢性疾患の危険因子評価-ヨルダン、2004年

2003年、慢性疾患はヨルダンの死亡率の主要原因であった。死亡の38.2%は循環器疾患、14.3%は癌によるものであった(ヨルダン保健省、未発表データ、2004年)。2002年、ヨルダン保健省はCDCと世界保健機構(WHO)の援助の下で、慢性疾患の原因となる危険因子を監視するために行動危険因子監視計画を設立した。この報告は、2004年にヨルダンで実施された第二次行動危険因子調査の結果を概要している。2002年以来、ヨルダンにおける肥満症の有病率は52.3%増加したことを示した。さらに、女性の癌スクリーニング率とシートベルト使用率は、米国と比較して低かった。慢性疾患を予防、制御するために、国による計画展開と推進が必要であると考えられる。2002年に実施されたヨルダン初の国による行動危険因子調査は、ヨルダン統計省の年4回で多くの段階を考慮した全階層職業調査に、質問を加えることによって作成された。2004年行動危険因子調査は、ヨルダン保健省によって同様のサンプリング法を使用して実施されたが、慢性疾患危険因子に関する付加的質問が含まれた。調査は18才以上の成人による国の代表によるサンプルで実施された。各世帯で成人1名を無作為に選び面接した。面接は2004年10月1日から12月13日まで実施され、合計3,334名の成人が面接を受けた(回答率:94.7%)。調査は人口統計、健康状態、医療アクセス、高血圧の認識、コレステロールへの認識、糖尿病、喘息、心臓疾患、喫煙、シートベルト使用、身体的活動、栄養、体重と身長,口腔衛生、視力、女性の健康、医療サービス、検査等が含まれた。自己報告による体重と身長のデータが、肥満度指数(BMI)(kg/m2)を計算するために使用された。過体重はBMIが25.0-29.9、肥満はBMIが30.0以上として分類された。

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