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MMWR抄訳

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2006/05/05Vol. 55 / No. 17

MMWR55(17):488-490
Respiratory Illness Associated with Boot Sealant Products - Five States, 2005-2006

ブーツ防水剤製品による呼吸器疾患-5州、2005~2006年

2005年2月から2006年2月までに、5州の6ヶ所の地域中毒管理センターは、呼吸器疾患の原因となる靴、ブーツの革防護用あるいは防水用製品に曝露された172名のヒト、19匹の動物(例としてペットの猫や犬)に関して相談を受けていた。ある製品についてはヒトの疾病126例、また別の製品は7例の原因と関わっていた。2005年12月に開始された調査は中毒センターによって進行中である。ミシガン州では多くの症例が発生しており、中毒管理センターではミシガン地域医療省と共同して、製品による曝露と有害性について文書化している。2005年に報告された150例の調査結果は問題の重要性を考慮し、製品毒性の原因を評価し、製品を使用することによって発生する疾病の、さらなる例を防ぐ方法を決定するために、継続的必要性を強調している。150名の患者の年令は1才から70才まで(中央値:33才)で、そのうち33名(22%)は18才以下であった。144名は症候性であり、137名(95%)は呼吸疾患の症状を報告した。最も共通した症状は咳(113患者[78%])であり、呼吸困難は86名(60%)であった。134名中28名(21%)の患者において気管支拡張薬のみの治療、13名(10%)は気管支拡張薬とコルチコステロイドの治療を行った。19匹のペットにおいては、呼吸困難(13匹、68%)、咳(3)、嘔吐(3)の症状が報告された。2製品は150例のヒトの疾病に起因していた。両製品ともAssured Packaging(オンタリオ州、カナダ)で生産されたものであり、45%ヘプタン、20%-30%石油蒸留物、25%-30%イソブタン推進剤、5%-10%プロパン推進剤、0.33%フッ素重合体、0.33%シリコンから成っている。Consumer Product Safety Commissionはこれらの曝露とブーツ防水剤製品を評価している。地方保健所と救急診療部は中毒センターへ症例を報告するように指示した。

References

  • CDC. Acute respiratory illness linked to use of aerosol leather conditioner- Oregon, December 1992. MMWR 1993;41:965-7.
  • CDC. Severe acute respiratory illness linked to use of shoe sprays- Colorado, November 1993. MMWR 1993;42:885-7.
  • Laliberte M, Sanfacon G, Blais, R. Acute pulmonary toxicity linked to use of a leather protector. Ann Emerg Med 1995;25:841-4.
  • Burkhart KK, Britt A, Petrini G, O’Donnell S, Donovan JW. Pulmonary toxicity following exposure to an aerosolized leather protector. J Toxicol Clin Toxicol 1996;34:21-24.

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