ホームIMICライブラリMMWR抄訳2006年(Vol.55)最新情報:インフルエンザの動向-アメリカ、2006・・・
2006/04/21Vol. 55 / No. 15
MMWR55(15):431-433
Update: Influenza Activity - United States, April 2-8, 2006
2006年4月2-8日において、広範囲のインフルエンザ流行が報告された州は10州に減少し、10州にて地域的、15州にて局所的、14州にて散発的な流行が報告され、アラバマ州での流行は報告されていない。WHOおよびNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance System(NREVSS)研究所における検査検体(1,908検体)中300検体(15.7%)がインフルエンザ陽性であり、サブタイプはA(H3N2):24検体、A(H1N1):36検体、サブタイプ分析されていないインフルエンザA型:77検体、B型:163検体であった。2005年10月2日以降の検査検体数は119,202検体となり、陽性率は12.7%(15,113検体)、A型:12,910[85.4%、A(H3N2):4,935、A(H1N1):299]、B型:2,203(14.6%)となった。過去3週(第12-14週)の検査検体陽性率は南大西洋地域:26.4%、中部大西洋地域:12.5%であり、太平洋地域、山岳地域および中部北西部にてB型分離率が高値であった(それぞれ62.5、61.8、61.2%)。インフルエンザ様疾患(ILI)による外来受診率は1.9%と全国基準値(2.2%)を下回り、肺炎およびインフルエンザ(P&I)による死亡率は122 Cities Mortality Reporting Systemに報告された全死亡例の7.4%と流行閾値(8.0%)を下回った。また、2005年10月2日-2006年4月8日にCDCに報告された18歳未満のインフルエンザによる死亡は22例、Emerging Infections Program(EIP)に報告されたインフルエンザによる入院は、0-4歳の小児にて人口1万人あたり2.31、5-17歳の児童は0.31であった。鳥インフルエンザ[インフルエンザA(H5N1)]のヒト感染例はアメリカでは報告されておらず、2003年12月-2006年4月13日にWHOに報告された感染例は、アゼルバイジャン、カンボジア、中国、エジプト、インドネシア、イラク、タイ、トルコ、ベトナムの計194例[うち死亡例109(56%)、インドネシアにて4月11日1例死亡]であり、ヒトからヒトへの感染は確認されていない。
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