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MMWR抄訳

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2006/04/14Vol. 55 / No. 14

MMWR55(14):402-404
Update: Influenza Activity - United States, March 26-April 1, 2006

最新情報:インフルエンザの動向-アメリカ、2006年3月26日~4月1日

2006年3月26日-4月1日において広範囲なインフルエンザの流行が報告された州は13州に減少し、14州にて地域的、12州にて局所的、10州にて散発的な流行が報告され、1州では流行は報告されなかった。また検査検体のインフルエンザウイルス陽性率はアメリカ全体で減少した。この期間中、アメリカのWHOおよびNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance System(NREVSS)研究所における検査検体2,790検体中、464検体(16.6%)が陽性であり、このうち47株はインフルエンザA(H3N2)型、3株はインフルエンザA(H1N1)、198株はサブタイプ分析されていないインフルエンザA型、216株はインフルエンザB型であった。過去3週(第11-13週)の検査検体陽性率は、中部東南部:26.6%、南大西洋地域:25.7%、太平洋地域:12.7%であった。2005年10月2日以降の検査検体数114,891検体中14,377検体(12.5%)が陽性であり、このうち12,500株(86.9%)はインフルエンザA型、1,877株(13.1%)はインフルエンザB型であった。またサブタイプ分析したA型5,096株中4,837株(94.9%)はA(H3N2)型、259株(5.1%)はA(H1N1)型であった。3月26日-4月1日、肺炎およびインフルエンザ(P&I)による死亡者は122 Cities Mortality Reporting Systemに報告された全死亡者の7.6%で、流行閾値(8.1%)を下回った。インフルエンザ様疾患(ILI)による受診率(2.6%)は全国的基準値(2.2%)を上回った。18歳未満の米国住民におけるインフルエンザによる死亡例は2005年10月2日-2006年4月1日に21例報告された。Emerging Infections Programによると、2005年10月1日-2006年3月18日の0-4歳、5-17歳の小児におけるインフルエンザによる入院率はそれぞれ1.88、0.22/1万人であった。またNew Vaccine Surveillance Networkによると、2005年10月30日-2006年3月18日の0-4歳の小児におけるインフルエンザによる入院率は3.0/1万人であった。鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスに関してはアメリカではヒト感染例は確認されていないが、WHOには2003年12月-2006年4月11日にヒト感染例が193例報告され、このうち109例(56%)が死亡した。これらはアゼルバイジャン、カンボジア、中国、エジプト、インドネシア、イラク、タイ、トルコ、ベトナムからの報告であった。A(H5N1)ウイルスのヒトからヒトへの感染は確認されていない。

References

  • Ungchusak K, Auewarakul P, Dowell SF, et al. Probable person-toperson transmission of avian influenza A (H5N1). N Engl J Med 2005;352:333-40.

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