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MMWR抄訳

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2006/03/24Vol. 55 / No. 11

MMWR55(11):311-313
Update: Influenza Activity - United States, March 5-11, 2006

最新情報:インフルエンザの動向-アメリカ、2006年3月5~11日

2006年3月5-11日において、広範囲のインフルエンザ流行が報告された州は25州と変わらず、16州にて地域的、3州にて局所的、6州にて散発的な流行が報告されている。WHOおよびNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance System(NREVSS)研究所における検査検体(3,548検体)中917検体(25.8%)がインフルエンザ陽性であり、サブタイプはA(H3N2):223検体、A(H1N1):43検体、サブタイプ分析されていないインフルエンザA型:430検体、B型:221検体であった。2005年10月2日以降の検査検体数は95,533検体であり、陽性率は11.1%(10,632検体)、A型:9,693[91.2%、A(H3N2):4,002、A(H1N1):130]、B型:939(8.8%)となった。過去3週(第8-10週)の検査検体陽性率は中部東北地域にて36.8%、太平洋地域にて11.1%であった。インフルエンザ様疾患(ILI)による外来受診率は3.0%と全国基準値(2.2%)を上回り、肺炎およびインフルエンザ(P&I)による死亡率は122 Cities Mortality Reporting Systemに報告された全死亡例の7.6%と流行閾値(8.3%)を下回った。また、2005年10月2日-2006年3月11日にCDCに報告された18歳未満のインフルエンザによる死亡は16例、Emerging Infections Program(EIP)に報告されたインフルエンザによる入院は、0-4歳の小児にて人口1万人あたり1.44、5-17歳の児童は0.19であった。鳥インフルエンザ[インフルエンザA(H5N1)]のヒト感染例はアメリカでは報告されておらず、2003年12月-2006年3月21日にWHOに報告された感染例は計184例[うち死亡例103(56%)]で、アゼルバイジャン、カンボジア、中国、インドネシア、イラク、タイ、トルコおよびベトナムでの発生であり、ヒトからヒトへの感染は確認されていない。

References

  • Ungchusak K, Auewarakul P, Dowell SF, et al. Probable person-toperson transmission of avian influenza A (H5N1). N Engl J Med 2005; 352:333-40.

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