ホームIMICライブラリMMWR抄訳2006年(Vol.55)ハリケーンカトリーナ後の地域関連ニーズの迅速評価-・・・
2006/03/10Vol. 55 / No. 9
MMWR55(9):234-236
Rapid Community Needs Assessment After Hurricane Katrina - Hancock County, Mississippi, September 14-15, 2005
2005年8月29日、ハリケーンカトリーナはルイジアナ州北東部へ移動し、風速132mph、波高27フィートの強い勢力で、ミシシッピ州ハンコック郡(人口42,967、世帯数21,072)に再上陸した。Mississippi Department of Health(MDH)はこのハリケーンによる住民への被害を把握するため、CDCに地域関連ニーズの迅速評価を依頼した。調査は9月14-15日、カトリーナの進路あるいは進路付近の世帯に対する家屋の被害状況、生活必要物資(食料、水)、疾患およびハリケーンによる負傷、ハリケーン前後の居住状態、公共設備、処方薬へのアクセスおよび医療に関するインタビューにより実施された[分析対象:189世帯、完全回答:77世帯(41%)]。崩壊家屋は69/189世帯(36%)、43世帯が調査時不在(おそらく居住不能)であり、2歳未満の小児は7%の、65歳以上の高齢者は49%の世帯に居住していた。完全回答世帯においては、電話不通53%、停電41%、屋内トイレ使用不能37%などの被害があり、77世帯中26%が依然として救援物質の水に依存していた。また、49%の世帯で蚊、33%の世帯でゴミの処理の問題を抱え、家族が負傷している世帯は6%、疾患は20%(うち13%は精神性)、さらに34%の世帯が医療措置(26%は薬剤再処方のみ)が必要な家族がいると回答した。
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