ホームIMICライブラリMMWR抄訳2006年(Vol.55)鳥インフルエンザA/H5(アジア株)の診断検査のた・・・
2006/02/10Vol. 55 / No. 5
MMWR55(5):127
New Laboratory Assay for Diagnostic Testing of Avian Influenza A/H5 (Asian Lineage)
2003年12月1日-2006年2月3日の間にWHOに報告された鳥インフルエンザA(H5N1)ヒト感染例は161例であった[うち死亡例86例(53%)]。カンボジア、中国、インドネシア、イラク、タイ、トルコおよびベトナムでの発症であり、北アメリカでは報告されていない。インフルエンザA/H5ウイルスにはユーラシア(アジア株)と北アメリカの2種の系統があるが、2006年2月3日、FDAは病原性インフルエンザA/H5ウイルス(アジア株)のin vitro定性的検査のためのRT-PCRプライマー/プローブセットおよび陽性RNA対照としての不活化ウイルスを開発した。このRT-PCRアッセイはインフルエンザA/H5ウイルス(アジア株)に感染の恐れのある症例に対し他の検査法や臨床観察と組み合わせて行い、専門家の評価を得て確定診断を行う。また、実施可能な施設は限定され(Laboratory Response Network、国内約140施設)、現在、本法の検査技師の訓練や環境の整備が進められている。
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