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MMWR抄訳

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2006/01/20Vol. 55 / No. 2

MMWR55(2):46-48
Update: Influenza Activity - United States, January 1-7, 2006

最新情報:インフルエンザの動向-アメリカ、2006年1月1日~7日

2006年1月1日-7日において、インフルエンザの広範囲な流行が報告された州は7州となり、11州が地域的、9州が局所的、21州にて散発的な流行が報告されている。この期間中、検査検体のインフルエンザウイルス陽性率はアメリカ全体で低下した。山間部と太平洋沿岸部で報告された陽性検体数は2005年10月2日以降最多であり(それぞれ580、332検体)、2005-06インフルエンザシーズン中に報告された陽性検体のそれぞれ37.3%、21.3%を占めた。この期間中、アメリカのWHO協力研究所とNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance System(NREVSS)研究所は2,223検体についてインフルエンザウイルス検査を行い、203検体(9.1%)が陽性であった。このうち90株はインフルエンザA(H3N2)型、105株はサブタイプ分析されていないインフルエンザA型、8株はインフルエンザB型であった。2005年10月2日以降に検査された38,932検体中1,557検体(4.0%)が陽性であり、このうち1,499株(96.3%)はインフルエンザA型、58株(3.7%)はインフルエンザB型であった。またサブタイプ分析したA型765株中760株(99.3%)はA(H3N2)型、5株(0.7%)はA(H1N1)型であった。1月1日-7日、肺炎およびインフルエンザ(P&I)による死亡者は122Cities Mortality Reporting Systemに報告された全死亡者の7.3%を占めたが、これは流行閾値(8.0%)より下であった。またインフルエンザ様疾患(ILI)による受診率は2.7%で、全国的基準値の2.2%を超えていた。18歳未満の米国住民におけるインフルエンザ関連死は2005年10月2日-2006年1月7日に6例報告された(2004-05インフルエンザシーズン中の死亡者数:2例)。Emerging Infections Programによると、2005年10月1日-12月24日の4歳以下、5-17歳の小児におけるインフルエンザ関連入院率(予備調査)はそれぞれ0.17、0.01/1万人であった。またNew Vaccine Surveillance Networkによると、10月30日-12月24日に4歳以下の小児におけるインフルエンザ関連入院の報告はなかった。鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスに関してはアメリカではヒト感染例は確認されていないが、WHOには2003年12月-2006年1月14日にヒト感染例が148例報告され、このうち79例(53%)が死亡した。これら感染例はカンボジア、中国、インドネシア、タイ、トルコ、ベトナムからの報告であった。A(H5N1)ウイルスのヒトからヒトへの感染は確認されていない。

References

  • Ungchusak K, Auewarakul P, Dowell SF, et al. Probable person-toperson transmission of avian influenza A (H5N1). N Engl J Med 2005;352:333-40.

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