ハリケーンカトリーナ・リタに対する公衆衛生的対応－ルイジアナ州、2005年

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MMWR抄訳

2006/01/20Vol. 55 / No. 2

MMWR55(2):29－30
Public Health Response to Hurricanes Katrina and Rita - Louisiana, 2005

ハリケーンカトリーナ・リタに対する公衆衛生的対応－ルイジアナ州、2005年

2005年8月24日に熱帯低気圧から変化したハリケーンカトリーナは、8月25日にSaffir-Simpson Hurricane Scaleカテゴリー1のハリケーンとしてフロリダ州南部に初上陸した。その後急速に発達しカテゴリー5となってメキシコ湾に到達し、8月29日にはカテゴリー3のハリケーンとしてルイジアナ州とミシシッピ州との境界近くの湾岸に到達した。カテゴリー5の暴風雨は、ミシシッピ州、ルイジアナ州、アラバマ州沿岸やフロリダ州などに多大な被害をもたらした。暫定報告によると、カトリーナ関連死亡者数はルイジアナ州約1,000名、ミシシッピ州200名、フロリダ州・アラバマ州・ジョージア州20名であった。ミシシッピ州とルイジアナ州の沿岸部では高潮による死亡者、ニューオーリンズ地域では堤防決壊による死亡者が多かった。ルイジアナ州とミシシッピ州の大部分では水道や電気などのインフラ、食品流通システム、健康管理サービス、通信網が混乱した。ハリケーン上陸から数日間にこれら地域の住民20万人以上が少なくとも18州の避難施設に移動した。その後9月24日にカテゴリー3のハリケーンリタが上陸しニューオーリンズとルイジアナ州およびテキサス州の湾近郊都市の避難所における救援活動が中断されたため、状況はさらに悪化した。これら地域が災害から復興するためには、公衆衛生的基盤の再建を支援し続ける必要がある。MMWRでは、ハリケーンカトリーナとリタに対する公衆衛生的対応を2回に分けて報告する。本報告では、ニューオーリンズの地域公共機関が一部再開し避難していた住民が帰宅し始めたハリケーンカトリーナ上陸から1－2ヶ月後のルイジアナ州での公衆衛生活動（罹病状況のサーベイランス、避難所におけるサーベイランス、地域住民の健康状態とニーズの調査、環境調査、感染性疾患患者の調査）を紹介する。3月にはミシシッピ州、テキサス州、アラバマ州、フロリダ州での公衆衛生活動を中心に紹介する。

References

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