ホームIMICライブラリMMWR抄訳2006年(Vol.55)最新情報:インフルエンザの動向-アメリカ、2005・・・
2006/01/13Vol. 55 / No. 1
MMWR55(1): 11-13
Update: Influenza Activity - United States, December 25-31, 2005
2005年12月25-31日において、インフルエンザの広範囲の流行が報告された州は7州となり、3州にて地域的、9州にて局所的、27州にて散発的な流行が報告されている。WHOおよびNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance System(NREVSS)研究室における検査検体(1,677検体)中169検体(10.1%)がインフルエンザ陽性であり、サブタイプはA(H3N2):117検体、A(H1N1):2検体、その他A型:48検体、B型:2検体であった。2005年10月2日以降の検査検体数は35,006検体であり、陽性率は3.4%(1,203検体)、A型:1,153[95.8%、A(H3N2):602、A(H1N1):6]、B型:50(4.2%)であり、山岳地域および太平洋地域にて高値であった[それぞれ35.9%(432検体)、25.1%(302検体)]。この週のインフルエンザ様疾患(ILI)による受診率は3.3%と全国基準値(2.2%)を上回り、肺炎およびインフルエンザ(P&I)による死亡率は6.8%と流行閾値(7.9%)以下であった。また、10月1日-12月24日においてEmerging Infections Program(EIP)に報告されたインフルエンザによる入院例は、0-4歳の小児にて人口1万人あたり0.17、5-17歳の小児は0.01であった。鳥インフルエンザ[インフルエンザA(H5N1)]のヒト感染例はアメリカでは報告されておらず、2003年12月-2006年1月10日の間にWHOに報告された感染例は計147例[うち死亡例78(53%)]、カンボジア、中国、インドネシア、タイ、トルコおよびベトナムでの発症であり、ヒトからヒトへの感染は確認されていない。
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