ホームIMICライブラリMMWR抄訳2005年(Vol.54)予防接種情報システムの進展-アメリカ、2004年
2005/11/18Vol. 54 / No. 45
MMWR54(45):1156-1157
Immunization Information System Progress - United States, 2004
充分な効力を有する母集団ベース予防接種登録への6歳未満の小児の登録率を95%以上に増加させることは、2010年国民健康目標の一つである。ワクチン管理、有害事象報告、生涯におけるワクチン接種歴、電子データ情報源などの性能を付け加えた登録システムを予防接種情報システム(IIS)と呼ぶ。この報告は、CDCの2004年IIS年間報告(Public Health Service Actのセクション317b下で資金提供を受けている50州、5都市、ワシントンDCにおける56 granteeの調査)のデータをまとめたものである。また、この国民健康目標達成のためにCDCがたてた活動計画の概要も紹介する。2004年にはアメリカの6歳未満の小児約2,300万人のうち1,100万人(48%)がIISに登録されていた。10 grantee(18%)は6歳未満の小児のIIS登録率が95%以上であり、7 grantee(13%)は81-94%であった。2004年の後半6ヶ月間におけるIISへの予防接種データ提出率は、公共ワクチン接種プロバイダーサイトが76%、民間ワクチン接種プロバイダーサイトが39%であった。28 grantee(50%)は公共ワクチン接種プロバイダーサイトのデータ提出率が95%以上、5 grantee(9%)は81-94%と報告した。また7 grantee(13%)は民間ワクチン接種プロバイダーサイトのデータ提出率が95%以上、8 grantee(14%)は81-94%と報告した。IISにデータを提出するプロバイダーサイト数と6歳未満の小児のIIS登録率を増加させる試みは国民健康目標の達成に重要である。CDC活動計画の実施はIISの機能を高めその利用を増加させると考えられた。
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