一般財団法人 国際医学情報センター 信頼できる医学・薬学・医療情報を適切に提供することによって健康社会に貢献します。

一般財団法人 国際医学情報センター

IMICライブラリ IMIC Library

ホームIMICライブラリMMWR抄訳2005年(Vol.54)ハリケーンカトリーナ後の一酸化炭素中毒-アラバマ,・・・

MMWR抄訳

rss

2005/10/07Vol. 54 / No. 39

MMWR54(39):996-998
Carbon Monoxide Poisoning After Hurricane Katrina- Alabama, Louisiana, and Mississippi, August-September 2005

ハリケーンカトリーナ後の一酸化炭素中毒-アラバマ,ルイジアナ,ミシシッピ,2005年8月~9月

2005年8月29日、ハリケーンカトリーナがアメリカGulf Coastに上陸し、多大な被害を及ぼした。ハリケーン通過後、電力や清掃のため携帯用発電機やその他のガソリンを動力とする器具が使用されることがあるが、これらの装置は一酸化炭素(CO)を発生するため誤った使用はCO中毒を起こす可能性がある。この報告では、ハリケーンカトリーナ後に発生したCO中毒を確認するために実施された迅速報告システムと実際のCO中毒症例の概要を紹介する。2004年のハリケーン後、フロリダ州の調査にて約40%のCO中毒患者が高圧酸素療法を受けたことが明らかになった。CO中毒症例をモニタリングするためCDCはUndersea and Hyperbaric Medicine Society(UHMS)と協力し、ハリケーンカトリーナの影響を受けた3州(アラバマ州、ルイジアナ州、ミシシッピ州)の35ヶ所高圧酸素施設よりCO中毒患者に関する報告を受けることにした。8月29日-9月24日、CO中毒51例がこれら3州の高圧酸素施設より報告された。このうち5例が死亡した。非致死例46例中16例はルイジアナ州、24例はアラバマ州、6例はミシシッピ州の住民であった。46例中37例は高圧酸素療法を受け、9例は高流量酸素療法を受けた。高圧酸素療法例のうち死亡例はいなかった。38例(74.5%)がハリケーン上陸後最初の1週間以内に中毒となった。非致死例46例中45例のCO曝露源は携帯用発電機からの排気であり、1例はガソリン動力の高圧洗浄機使用に関連していた。1件の曝露事故では屋内での発電機使用によりCO中毒となった5例中4例が死亡し、他の1件の事故ではガレージ内での発電機使用によりCO中毒となった3例中1例が死亡した。ガソリン動力エンジンを使用する際には適切な場所に設置し適切な換気を行うことによってCO曝露の減少が可能であるため、携帯用発電機および高圧洗浄機の適切な使用法について一般住民に教育することはCO中毒予防に有用と考えられた。

References

  • CDC. Carbon monoxide poisoning from hurricane-associated use of portable generators-Florida, 2004. MMWR 2005;54:697-700.
  • Hampson NB, Zmaeff JL. Carbon monoxide poisoning from portable electric generators. Am J Prev Med 2005;28:123-5.
  • Weaver LK, Hopkins RO, Chan KJ, et al. Hyperbaric oxygen for acute carbon monoxide poisoning. N Engl J Med 2002;347:1057-67.
  • Hampson NB, Mathieu D, Piantadosi CA, Thom SR, Weaver L. Carbon monoxide poisoning: interpretation of randomized clinical trials and unresolved treatment issues. Undersea Hyperb Med 2001;28:157-64.
  • CDC. Epidemiologic assessment of the impact of four hurricanes- Florida, 2004. MMWR 2005;54:693-7.
  • National Institute of Occupational Safety and Health. Preventing carbon monoxide poisoning from small gasoline-powered engines and tools. Cincinnati, OH: National Institute for Occupational Safety and Health; 1996. DHHS (NIOSH) publication no. 96-118. Available at <http://www. cdc.gov/niosh/carbon2.html>.
  • Hampson NB. Emergency department visits for carbon monoxide poisoning in the Pacific Northwest. J Emerg Med 1998;16:695-8.
  • Colomb-Lippa D. Acute carbon monoxide exposure: diagnosis, evaluation, treatment. JAAPA 2005;18:41-6.

ページトップへ

一般財団法人 国際医学情報センター

〒160-0016 
東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館
TEL:03-5361-7080 (総務課)

WEBからのお問い合わせ

財団や各種サービスについてのお問い合わせ、お見積もりのご依頼、
サービスへのお申し込みはこちらをご覧ください。

お問い合わせ