ホームIMICライブラリMMWR抄訳2005年(Vol.54)ワクチン不足時における不活化インフルエンザワクチン・・・
2005/08/05Vol. 54 / No. 30
MMWR54(30):749-750
Tiered Use of Inactivated Influenza Vaccine in the Event of a Vaccine Shortage
アメリカでは過去5回のインフルエンザ期のうち不活化ワクチンの供給不足を3回経験している。今期(2005-06年期)のワクチン供給状況に関しては、最低約5,800-6,000万回分の不活化ワクチンと300万回分の生弱毒化ワクチンの供給が見込まれており、前年期、Advisory Committee on Immunization Practices(ACIP)がハイリスクとした医療従事者および6ヶ月未満の小児と接触する家族(グループ1)までをカバーするに十分な量と推定されている。ワクチンが不足した場合には、インフルエンザ合併症リスクに基づいて優先的に接種され、CDCとACIPはワクチン不足時の接種に関する優先条件を勧告している。グループ1A:併存症を有する65歳以上の高齢者、および長期療養施設居住者グループ1B:併存症を有する2-64歳、併存症のない65歳以上の高齢者、6-23ヶ月の幼児、および妊婦グループ1C:医療従事者、6ヶ月未満の乳児と接触する家族および家族以外の介護者グループ2:インフルエンザ合併症リスクの高い小児および成人と接触する家族、50-64歳の健常人グループ3:高リスク状態にない2-49歳今期の不活化ワクチン接種に関しては優先される条件はまだ発表していないが、優先されるグループを上述の3段階に定め、ワクチンが不足した場合にはグループ1から順に接種することを定めている。
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