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MMWR抄訳

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2005/06/03Vol. 54 / No. 21

MMWR54(21):535-537
Surveillance for Laboratory-Confirmed, Influenza-Associated Hospitalizations - Colorado, 2004-05 Influenza Season

検査確認インフルエンザ関連入院についてのサーベイランス-コロラド,2004-05インフルエンザシーズン

米国において、インフルエンザウイルスが関与したインフルエンザおよび肺炎による年間入院者数は95000例と推定される。しかし全年齢層におけるこれらイベントをモニタリングするための州あるいは全国的サーベイランスシステムは存在していない。U.S. Department of Health and Human Servicesは、インフルエンザ関連入院モニタリング戦略の開発を州に推奨している。この報告は、コロラド州で2004-05インフルエンザシーズンに実施された全年齢層での検査確認インフルエンザ関連入院サーベイランスシステムを紹介する。2004年9月30日、コロラド州では健康管理者によるインフルエンザ関連入院の報告が可能な状況になった。インフルエンザ関連入院は、インフルエンザに関する適切な検査の結果が明らかになった上での入院と定義した。2003年の人口概算値はColorado Department of Local Affairsより入手し、年齢層別の年間インフルエンザ関連入院率の算定に利用した。入院症例の報告内容には患者の人口統計学的情報や検査結果などを含めた。2005年4月16日現在、インフルエンザ関連入院は50ヶ所の病院で964例報告されており、2004-05インフルエンザシーズン中のインフルエンザ関連入院率は21.0/10万人であった。報告数のピークは2005年2月19日を週末とする週であった。インフルエンザウイルスの型別検査結果は896例で判明しており、そのうち86.3%はインフルエンザA型、13.7%はインフルエンザB型であった。インフルエンザ関連入院率は80歳以上(207.3/10万人)と生後6ヶ月未満の小児(183.0)が最高であり、次が70-79歳(78.0)、生後6-23ヶ月の小児(66.3)であった。報告例の51.4%は60歳以上であった。全州的なインフルエンザ関連入院の母集団ベースサーベイランスは実現可能であり、重度インフルエンザに関連した病的状態の年齢特異的負担やインフルエンザシーズンの相対的重大度の評価に有用である。

References

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