ホームIMICライブラリMMWR抄訳2005年(Vol.54)成人の喫煙状況-アメリカ,2003年
2005/05/27Vol. 54 / No. 20
MMWR54(20):509-513
Cigarette Smoking Among Adults -United States, 2003
CDCは2003年のNational Health Interview Survey(NHIS)の18歳以上の成人30,852名を対象としたデータからアメリカにおける成人の喫煙状況を分析した。2003年における喫煙率は約21.6%(4,540万人、2001年:22.5%、2001年:22.8%)であり、国が掲げる2010年健康目標である喫煙率12%にはまだ至っていない。喫煙者のうち81.0%(3,680万人)は毎日喫煙、19.0%(860万人)は時々喫煙していると推定され、毎日喫煙者の41.1%が調査前1年の間に禁煙しようとして1日以上喫煙を止めたことがあると回答していた。また、喫煙歴のある人は43.4%(9,150万人)、元喫煙者は50.3%(4,590万人)と推定された。性別では男性:24.1%、女性:19.2%と男性にて高く、人種別ではアメリカンインディアン/アラスカ原住民にて高く(39.7%)、アジア(11.7%)およびラテン系(16.4%)にて低かった。学歴別では、学位取得者にて低く(7.5%)、高卒者にて高かった(44.4%)。また、年齢別では65歳以上で低く(9.1%)、25-44歳にて高かった(25.6%)。2003年時点で健康目標値(12%)に達していたのは、高校中退女性(11.0%)、高卒女性(6.7%)、学位取得男性(8.1%)、ラテン系女性(10.3%)、アジア系女性(6.5%)および65歳以上の男女(10.1%、8.3%)であった。1983-2003年において、18-24歳を除く全ての年齢層にて喫煙率は持続的に低下したが、18-24歳では1993-2002年まで増加し、2003年に有意に低下し、1991年以降の最低値となっている(2002年:28.5%、2003年:23.9%)。禁煙率削減と禁煙率増加のための包括的かつ持続的な試みが必要である。
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