2001年9月11日のテロ攻撃後、連邦、州および地方の保健局はテロ対策や非常事態への対応を強化している。今回、2002－2003年、カンザス州にてKansas Association of Local Health Department(KALHD)とKansas Health Institute(KHI)により、州内各地の保健所の対応力がCDCの評価法により評価された。評価は6項目(A:計画および評価、B:調査および疫学、C:研究室能力、E:伝達および情報技術、F:危険伝達および健康情報の普及、G:教育および訓練)について79問、約700の小問による調査を約1年の間隔を置いて実施し、州内105郡のうち103郡(98%)が参加して行われた。その結果、全体では89/103(86.4%)の郡が対応能力指数が改善したと回答し、全対応能力指数の州平均は27.7%(33.9%から43.3%)増加し、項目別ではA:15.8%、B:34.3%、C:10.4%、E:25.7%、F:22.6%、G:48.3%増加していた。地域別では都市部に比べ農村地域での改善が遅れており、2003年の能力指数の増加は人口密度の低い33郡では38%、都市部6郡では56%であり、2002年に比べて両者の格差は1.3から1.5に広がっている。