ホームIMICライブラリMMWR抄訳2004年(Vol.53)祝砲による大晦日の負傷-プエルトリコ,2003年
2004/12/24Vol. 53 / No. 50
MMWR53(50):1174-1175
New Year's Eve Injuries Caused by Celebratory Gunfire - Puerto Rico, 2003
祝賀記念で空に向けて発射された弾丸は、落下時に人を負傷・死亡させる可能性がある。プエルトリコではそのような祝賀記念行為が一般的であり、メディアのニュースによると大晦日の祝砲により毎年約2名が死亡し、25名以上が負傷すると報告されている。Puerto Rico Department of Health(PRDOH)はCDCなどと協力して2003年12月31日―2004年1月1日に発生した祝砲による負傷の調査を行った。この期間中43例が発砲により負傷し、このうち19例(68%)は祝砲による弾丸が原因と思われた。この19例の年齢中央値は24歳(4ヶ月齢―82歳)で、12例(63%)は男性であった。4例(21%)は入院し、1例は頭部損傷により死亡した。負傷部位は頭部(36%)、足(26%)、肩(16%)の順に多かった。負傷者の多くは人口密度の高い首都San Juanの公営住宅の住民であった。また祝砲による負傷者は祝砲以外による発砲負傷者(24例)に比べ女性(37%対13%)と15歳未満の小児(21%対0%)の割合が多かった。祝砲による負傷の予防には祝砲に関する既存法規の施行などが必要であり、住民は12月31日の午後6時から1月1日の午前2時までは室内に留まるべきである。
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