ホームIMICライブラリMMWR抄訳2004年(Vol.53)入学児童におけるワクチン接種率-アメリカ、2003・・・
2004/11/12Vol. 53 / No. 44
MMWR53(44):1041-1044
Vaccination Coverage Among Children Entering School - United States, 2003-04 School Year
2010年国民健康目標の一つは、幼稚園―小学校1年の小児におけるワクチン接種率を95%以上に維持することである。幼稚園入園児におけるワクチン接種率を調査するため、50州およびワシントンDC、準州8地域よりNational Immunization Programに提出された報告から2003-04年度のワクチン接種率に関するデータを分析した。ワシントンDCを含めた50州(ネバダ州を除く)はポリオワクチン、ジフテリア・破傷風・百日咳ワクチン(DTP/DTaP/DT)、麻疹ワクチン、風疹ワクチンの接種率を報告し、49州はさらに流行性耳下腺炎ワクチン、43州はB型肝炎ウイルス、33州は水痘ワクチンの接種率も報告した。対象とした幼稚園入園児の調査実施率が100%であった州は、2002―03年度の18州から2003―04年度には22州に増加した。さらに21州では対象小児の80%以上について調査を行っていたが、残り7州での調査実施率は20%未満(0.5―18.5%)であった。16州(31%)はB型肝炎と水痘以外の5種類のワクチン接種率が全て90―95%であり、29州(57%)は全て95%以上であった。全国的なワクチン接種率は水痘ワクチン(93.3%)以外全て95%以上であった。現在あるいは以前の準州8地域のうち2003―04年度におけるワクチン接種率を報告したのは5地域(63%)であった。5地域全てが水痘ワクチン以外の6種類のワクチン接種率を報告し、2地域は水痘ワクチン1回接種率も報告した。これら5地域における対象小児の調査実施率は10―100%であり、DTP/DTaP/DT以外のワクチン接種率は全て86%以上であった。今後、調査法を改善しデータ報告をオンライン化するためにCDCはこれら州や地域におけるワクチン接種プログラムを支援し続ける必要性がある。
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