ホームIMICライブラリMMWR抄訳2004年(Vol.53)工業プラント労働者におけるヒストプラスマ症の流行-・・・
2004/11/05Vol. 53 / No. 43
MMWR53(43):1020-1022
Outbreak of Histoplasmosis Among Industrial Plant Workers - Nebraska, 2004
2004年2月、Nebraska Health and Human Services System(NHHSS)からCDCに地元の農業加工プラント(プラントA)におけるヒストプラスマ症のアウトブレイクが報告された。ヒストプラスマ症は土壌中に生息するH.capsulatum胞子の吸入により発症する急性呼吸器感染症であり(潜伏期間1―2週間)、アメリカでは今まで製紙工場、裁判所、橋梁工事者での発生が報告されている。2003年9月、NHHSSは地下野外配管を修理する際の掘削に関連したヒストプラスマ症の発生を調査したが、掘られた土は約3ヶ月後に処分されている。コホート内ケースコントロール研究により、リスク因子の同定が行われた。2004年2月、979名の労働者に対しアンケートが実施され、回答者724名(74%)中、108名(16%)が発熱および頭痛、咳、胸痛、息切れのいずれかの症状を示し、臨床的基準を満たした(頭痛93%、咳77%、息切れ44%)。入院例は認めなかった。血清検査は90例に行われ、25例(28%)が検査によりヒストプラスマ症と診断された。うち22例の発症日は1月7―25日が18例と多数を占めた。検査によって感染が確認された22症例と、31名の対照で解析した結果から、発症例は廃棄した土に近い位置で作業をしており[12vs8例、オッズ比=5.8(95%=1.6―20.4)]、他の作業内容、作業日、野外での作業との関連は認められなかった。2003年の発生の原因となった土が廃棄されるまでの間に、今回の新たな発生を引き起こしたものと考えられる。
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