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MMWR抄訳

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2004/10/22Vol. 53 / No. 41

MMWR53(41):966-968
Transmission of Primary and Secondary Syphilis by Oral Sex - Chicago, Illinois, 1998-2002

オーラルセックスによる原発性および二次性梅毒感染-シカゴ,イリノイ州1998~2002年

90年代、梅毒症例の多くは異性愛者であったが、1998―2000年にはシカゴにおける男性同性愛者(MSM)が15%、2001年には約60%を占めるようになった。2000―2002年に行われた問診の結果、オーラルセックスによる感染が示唆され、Chicago Department of Public Healthにより調査が行われた。1998―2002年におけるシカゴの原発性および二次性(P&S)梅毒症例は1,582例(年間338―353例)、人口10万人あたり11.8―12.2であり、男性では14.7から22.1へ50%増加、女性は9.2から2.9へ68%減少している。人種別では非ラテン系黒人男性で31%減少、非ラテン系黒人、非ラテン系白人およびラテン系女性で67%減少し、非ラテン系白人男性にて469%、ラテン系男性にて462%増加していた。1,582例のうち948例(60%)は異性愛者(うち約90%は非ラテン系黒人)、524例(33%)はMSM(非ラテン系白人54%、非ラテン系黒人26%、ラテン系13%)であった。HIV感染率は異性愛者で10%、MSMでは約50%であった。また、2000―2002年のP&S梅毒症例を対象とした問診では、データが得られた627例中MSM325例(51.8%)、異性愛男性157例(25.0%)、異性愛女性145例(23.1%)であり、オーラルセックスによる感染例は全体で86例(13.7%)であり、MSM66/325例(20.3%)、異性愛男性10/157例(6.4%)、異性愛女性10/145例(6.9%)と、MSMにて高率に認められた(異性愛男性および女性に比べそれぞれ3.8、3.4倍)。梅毒は感染から10―90日後に主に口唇、舌、口内粘膜に病巣が発現する。オーラルセックスによる感染も十分可能性があり、HIV感染も梅毒病巣のある場合、繰り返しのオーラルセックスでリスクも高くなるため、オーラルセックスが安全であるとの認識を改める必要がある。

References

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