ホームIMICライブラリMMWR抄訳2004年(Vol.53)サヤエンドウによるサイクロスポーラ症の発生-ペンシ・・・
2004/09/24Vol. 53 / No. 37
MMWR53(37):876-878
Outbreak of Cyclosporiasis Associated with Snow Peas - Pennsylvania, 2004
2004年6月から7月にかけて、ペンシルベニア州のある住宅施設の関係者(住人、職員、ボランティア)約50名においてサイクロスポーラ症の発生が疑われ、CDCは便検体検査によりCyclospora cayetanesis感染を確認した。感染リスクのある関係者349名のうち、315名(90%)に対してイベント参加と病状を尋ねた結果、215名(68%)が少なくとも1回のイベントに参加、うち96名(45%)が少なくとも1つの症状(下痢、悪心、嘔吐、腹痛、食欲不振、体重減少などの消化器症状または発熱、悪寒、筋肉痛、関節痛、全身痛、頭痛、疲労感などの全身症状)を呈していた。研究室検査では40例が確診、56例が疑診例と判断された。これらの症例を対象とした感染源の調査から、6月24日に行われたイベントで出されたパスタサラダに入っていたサヤエンドウによる感染が疑われた。このサヤエンドウは5月21日に購入され、冷凍保存されており、6月22日にサラダに使用された後、残りは廃棄されていた。FDAによる追跡調査の結果、サヤエンドウはグアテマラから輸入され、生のまま水洗いされただけでサラダに入っていたことが判明した。FDAとCDCは農場や輸入業者の調査を継続するとともに、公衆衛生機関に対して輸入食品によるサイクロスポーラ症の注意を喚起している。
Copyright © 2013 International Medical Information Center. All Rights Reserved.