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MMWR抄訳

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2004/08/13Vol. 53 / No. 31

MMWR53(31):716-719
Congenital Syphilis - United States, 2002

先天性梅毒-アメリカ,2002年

妊娠した女性から胎児への感染による先天性梅毒(CS)は、死産、新生児死亡の他、難聴、神経障害、骨奇形などの小児性障害を来す。CDCによるCS症例分析では、2000年から2002年の症例数は生産児10万人あたり14.2から11.2と21.1%減少し、原発または二次性梅毒女性症例も10万人あたり1.7から1.1と35.3%となり、症例数は2000年578例、2002年451例となった。この減少は1990年代より持続し、1991年以降、CSおよび女性梅毒症例ともに減少を続けている。2000―2002年における人種/民族別減少率は、アメリカンインディアン/アラスカ原住民:50.6%、ラテンアメリカ系:22.4%、アジア/太平洋諸島:21.4%、非ラテンアメリカ系黒人:19.8%であり、非ラテンアメリカ系白人では変化はなかった。地域別では南部:29.5%、西部:22.9%、中西部:12.5%、北東部では0.9%増加しており、2000年には国内3,139郡のうち170郡(5.4%)、2002年は138郡(4.4%)にて発症を認めている。2002年のCS症例451例中333例(73.8%)は母親が妊娠前または妊娠期間中に未治療または適切な治療が行われていないための発症であり、適切な治療が行われていても血清学的応答が得られずに新生児がCSを発症した症例が39例(8.6%)認められている。また、2002年のCS症例では、18例(4.0%)が死産、8例(1.8%)が生後30日以内に死亡している。CS症例は妊娠前および妊娠中の適切な処置によりその発症を減少しうることから、CDCでは特にハイリスク(保険非加入者、貧困者、性労働者、違法ドラッグ使用者など)および発症率の高い地域の妊婦に対して、より頻回に検査を受けるよう勧告している。

References

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