ホームIMICライブラリMMWR抄訳2004年(Vol.53)自家製花火による傷害-1部の州,1993~2004・・・
2004/07/02Vol. 53 / No. 25
MMWR53(25):562-563
Injuries Associated with Homemade Fireworks - Selected States, 1993-2004
アメリカでは毎年7月4日の独立記念日ごろ、自家製花火による傷害事故が増加する。2002年6―7月には約5,700例が花火による傷害のためアメリカの救急部で治療を受けており、そのうち約300例(5.3%)は違法な自家製花火による事故であった。自家製花火爆発による傷害と救急対応について評価するため、Agency for Toxic Substances and Disease Registry(ATSDR)はHazardous Substances Emergency Events Surveillance(HSEES)システムのデータベースよりサーベイランスに参加している17州で1993―2004年に起こった自家製花火関連事故について検索した。この報告は、検索の結果確認された4州の自家製花火爆発事故について、事故原因などを含め事故の概要を紹介したものである。自家製花火の爆発によりアイオワ州では52歳男性(2004年)、ワシントン州では27歳および15歳男性(1993年)が死亡し、ユタ州の43歳男性(2002年)は指喪失といった重症を負った。また、ニューヨーク州では負傷者はなかったもの爆発の規模が大きかったため、危険物処理班による除染が行われた(2001年)。自家製花火は花火製造の知識や経験のない者が製造するため、事故発生リスクが高い。CDCとConsumer Product Safety Commission(CPSC)は、花火の製造と取り扱いを専門家のみに限定するよう勧告している。
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