麻疹死亡率の持続的低下への進展－東南アジア地域,1999～2002年

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MMWR抄訳

2004/07/02Vol. 53 / No. 25

MMWR53(25):559－562
Progress Toward Sustainable Measles Mortality Reduction - South-East Asia Region, 1999-2002

麻疹死亡率の持続的低下への進展－東南アジア地域,1999～2002年

麻疹死亡率については、2005年末までに麻疹による死亡を1999年より50%減少させるという2003年世界保健会議目標に向けかなりの進展がみられている。麻疹は依然として小児におけるワクチンによる予防が可能な死亡の主要原因であるが、WHOは1999―2002年に麻疹死亡率が世界全体では29%、東南アジア地域(SEAR)では19%減少したと推定した。この報告では1999―2002年のSEARにおける麻疹コントロールの進展状況と今後の活動計画の概要を紹介する。この地域の麻疹患者数は、1989年から1999年にかけて約440,000例から約45,000例まで減少した。しかし2002年には主にインド、インドネシア、タイでの患者数増加と他の国々における全国規模のアウトブレイク発生のため88,000例まで増えた。SEARの全ての国々は、ルーチンでの予防接種計画に生後9ヶ月時の麻疹含有ワクチン1回投与(MCV1)を含めている。WHO/UNICEFの概算によると、この地域におけるMCV1接種率は1999年の58%から2002年には70%に増加した。また1999―2002年にはバングラデシュ、ブータン、朝鮮民主主義人民共和国、インド、インドネシア、ミャンマーで麻疹の追加予防接種キャンペーンが実施された。この地域の国々の最終目標は麻疹死亡率の持続的低下である。この目標達成のためには、全国的Expanded Program on Immunization計画と関連する包括的な全国的麻疹コントロール計画を立案する必要がある。

References

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